観音寺 ③

小径を奥へ行くと、山のきわに侘しく廃屋が崩れかかっていた。30年前来た時にはここに人が住み、おそらくムラの雑用をして暮らしを立てていたのである。

見たことのある広告看板である。今は山に飲み込まれつつあるが、以前は何軒かこの奥にも家が建っていた。

いつ頃放棄されたのだろう。別の集落でもこのような家があり、人が住んでいた...人は居なくなったが差別の歴史は終わっていない。

三方から森が迫っていて、あと20年ぐらいで木々に飲み込まれていくことだろう。

さて医院跡に戻り、そろそろ帰り支度だ。夏の終わりは蚊が多くて痒くなる。

旧の街道筋のためところどころに標柱が立っている。風化によってほとんど読めない。

標柱の前の追分(少し広くなっている)左が街道だ。このように何度も折れ曲がって南北に通じている。

そして、また小学校跡地の公園に出る。公園の駐車場に車が停めてある。1時間でかなり歩ける(休憩は寺で5分)...秋になればまた遠くへの旅が始まる。

このレンズ、暗い場所以外は普通に使えることが分かった。F5.6-8である。M9の場合ISO160-400。