2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ふたたび路地へ

風雨が強いため社の建つ岬から、また崖下の町並みに退散する。いくら養生してあるとは言ってもヒビだらけで、グラっときたら家々は押しつぶされそうである。手前の家など車はもちろん、スクーターや自転車でも玄関まで辿り着けない。向こうの家は増改築が多…

エビス社内の不思議な供え物

社殿内(と言ってもコンクリートの大きな箱)の隅に各種の岩が積み上げられている…珊瑚らしいものもあるが単なるコンクリート板のかけらもあった。ゴミではなく祀ってあるのである。 そして壁には朽ちた扇の残骸が祀られている…これも扇の骨の長さが2本だけ…

エビス社

崖を直接登れないため、またムラの中に戻り、細い階段を上ったところにエビス社はあった。まさに海の神様にふさわしい場所だが、強烈な風と雨である。もとは木造の神殿が建っていたと思われるが、台風で吹き飛んだようで、今はコンクリート製の社がふたつ建…

ムラの中へ

さっそく雨を避けて集落内に入る…雨が降っていても傘が要らないのは本当である。このような路地がほとんどのため風も雨も防げる…案外土地が狭いだけではなく太平洋の風波を避けるのにも役に立っているのかも知れない。 集落の西外れに着くと岩山にめり込むよ…

保戸島上陸

まず連絡船待合所へ入る…雨が本降りになってきたので、それなりの支度をせねばならない。待合所はちょっとした土産物を売っていたり、個人の持ち物があったりで荷物でいっぱいだ。しかし活気というものを感じた。 待合室を出るとすぐに立派な診療所がある。…

保戸島

津久見の町はさながらセメント関係の企業城下町である。連絡船から見える景色も工場と貨物船ばかりが目立っていた…小雨の降るなか出発した。 30分ばかりの航海で保戸島に着いた…雨はだんだん激しくなっていく。この島は他の多くの離島と異なり漁業で成功し…

如来堂

今日はまた近所の如来堂付近の乱開発現場を台風20号の通過後の記録をしてきた。7月の豪雨と台風でそうとうに土壌の流失があったが、今回の台風でも造成地の法面の養生がなされていないために、更に大きな土砂がムラの水路に流れ込んでいる。中央の如来堂…

鬼ようず

2012年、姫路公園競馬場での最後の全国凧揚げ大会の記憶=その後のことは不明。この日は取材で来たのだが(日本凧の会の人々には何度もお世話になった)記念にこの凧を貰った…もちろんその凧「見島の鬼ようず」を持って走り子供の頃以来数十年ぶりに凧揚げを…

風穴をあとに

洞外へ出ると一瞬でレンズが曇る=湿度が高く、一気に20℃以上気温が上がるので当然で、レンズ表面だけではなく内部のエレメントも曇るため、レンズを拭いても無駄である。 下まで渓流の木陰を歩くと、来るとき気が付かなかった二宮金次郎像が立っていた…ど…

風穴へ

そろそろ河内風穴から出よう。試しにストロボを焚くと目には見えないが空気中には霧状の水滴が漂っているようでストロボの光を散光する。 もとの広間へ戻る...上と同じ場所だがノンシンクロだと透明に見えている。左上の小さな穴が外との出入口である。写っ…

「とおしあい」

福井県おおい町大島地区の民俗行事「とおしあい」に今年も来賓として9回目の参加をした。「とおしあい」とは地区に古くから伝わるマルキブネを使った競漕祭りで、100年ほど前にいったん途切れたが19年前に復活して、途中から日本の丸木船(刳船)研究…

風穴に戻る

別の洞窟の枝道へ…ここもだんだん狭くなり最後は進めなくなる。ゴロゴロしている岩は長年の間に上から崩落してきたものらしく、地震などが起こると危険な場所と言えよう(穴が塞がり出入りできなくなる)。 人工照明の岩を逆光で撮ると光のあたっている場所…

如来堂

今日は近所に散歩…以前にとりあげた乱開発のその後。夏草の生い茂るなか土木工事はあまり進んでいない。おそらく分譲地の買い手が付かないのだろう。しかし如来堂の基礎の部分まで土地の浸食が始まり、お堂が危険な状態である。 先日来の豪雨や台風によりむ…

洞内の奥へ

奥へ進むと垂直の縦坑へたどり着く(このような枝坑がたくさんある)。真ん中の明るいのは外の光ではなく蛍光灯で、本来の洞窟内の色はこんな感じだ=白っぽい岩は石灰岩。このハシゴはかなり危ない…垂直に近いだけではなく踏み段も手すりも常に濡れていて、…

風穴へ入る

風穴の入り口は極端に狭く、子供でもかがまないと入れない。反対に洞内を吹く風がここで絞られるために風速を増して周辺に吹き出していることになる。一番狭い場所では帽子が飛ばされそうな風速・風量となる。 10m程度狭い道を進むと大きな空間に出る。公…

階段

登りにかかると、すぐに真新しい鉄の階段ができていた(昨年来た時は工事も始まっていなかった)…去年までは右に手すりの見えている、かなりガレた石段を登ったのである。時間が半分に短縮されただけではなく、これなら足腰の弱い人でも問題ないだろう=ただ…

山へ入る。

八幡様の向かいには鬱蒼とした檜の森を背後に「山の大神」の碑がある。碑文を読むと近在の犬上地区にあった神木の大ケヤキ(樹齢800年)が道路の拡張のため伐採され、ここに碑を建てたとある。 山へ入ると100mほど歩いただけで芹川の支流に出る。ヒノ…

追補

あまり居ないと思いますが「ブログ」サイトから入った人のために私の本編サイトを掲出します=最近はよりアップの簡単なブログ更新が多くなったので。サイトは1999/12-現在まで継続しています(そろそろ止めようかと思っているうちに18年たちました)。 フィ…

河内風穴への旅

河内風穴(多賀町)洞窟 さて夏は洞窟だ…昨年に続いて滋賀県の河内風穴に行った(通算3度目)。多賀大社の奥山の小さな集落にある。今や人気スポットで夏休みや休日は車が止められない混雑である(と言うわけで平日に行く)。なにしろ洞窟の常として年中洞…

山を下りる

絵馬堂を出ると表参道との合流点である。暑かったが紹介した写真以外にも成果は大きく、少し無理して来て良かった。 奉納鳥居でびっしりの階段、斜度が大きいので下りるときには注意が必要…滑ったら下まで転げ落ちる。これで太郎坊宮の旅は終わりとする。

烏天狗

不動堂の横には烏天狗の口から清水が吹き出ていた…古代より天狗は神でもあり妖怪であった。本来はカラス形(八咫烏も同様の眷属か?…咫は長さの単位で一咫≒20cm、つまり160cm程度の背丈:仮説)であったが中世以降は威厳を高めるためか、猿田彦や雅楽等の影…

福助

また少し下ると、福助が神として奉納されていた。石像は少し修復の跡が見える。福をさずかると庶民の信仰の対象となったようだが、実際は江戸時代の障害者や人身売買の悲しい歴史が隠されている。下のサイトとは別に色々検索されると良かろう。 福助人形の意…

更に下る

次に現れたのが大黒さん=エビスさんをカタカナで書いたのは、恵比寿・恵比須・蛭子と色々な漢字で書かれるからで、ここのがどう書くか分からなかったからである。鳥居の基壇の上に鎮座している…ここの七福神は全体に珍しいぐらい大きい。古い石像なので機械…

エビス像

裏参道は最初は急坂だが途中から緩やかになる。同じ場所で合流する表参道より楽な気もする。表参道は急階段がまっすぐ続いているが、こちらは本殿直下の急坂以外は比較的なだらかな坂道(少し距離は長いだろう)が岩の尾根を巻くように続いている。左右が岩…

弁財天社

急坂を下ると少しのスペースがあり、ここに一願成就社がある(かなり現世御利益な名前だ)そして上を見上げると航海神・遊芸神である弁財天社(弁天さんは仏でもあり、神でもある=本来はヒンドゥーの神)が大岩を刳りぬいたところにあり、その上には弁財天像…

裏参道へ

本殿の建つ石垣の脇に裏参道への非常に狭い入り口がある。観光気分で参拝を終えたら見過ごすぐらいの道である。祭りのための提灯がなければなおさらだ…私も最初に来たときは見逃して表参道へ戻った記憶がある。 しかしいったん下り始めると最近の改修だろう…

本殿へ

展望所(正式名称は不明)の山側に御幣が置いてあるだけの小さな祓所があり、ここで神職ではなく自分で(あるいは同行の人)御幣を作法通り振って身を清める。これは珍しいことである。 そして階段を上がって本殿(兼拝殿)へ…岩場の上に建っているためとて…

展望所

夫婦岩を抜けると展望が開け、小さな休憩所のある展望所に出る。ここから八日市市街や湖東の少し遠くまで眼下に広がる。このあたりは空気の状態が良いのか、3回の訪問時はいずれも視界良好…近江電鉄や新幹線の走っている姿もよく見えた。しかし風が通らず南…