2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

津久見湾へ

境内はそれほど広くなく、山の斜面を立体的に整備している。階段が急なのと雨で滑るため上には上がっていないが、晴れていれば最上域のお堂からの眺めはいいと思われる。 お寺をあとに、すぐ前の海へ出ると津久見の工業地帯が目の前だ。ここは漁港なのだが船…

空海、渡海の絵馬

読者には退屈かも知れないが、この寺の境内(それほど広くない)がとても面白かったので続ける。本堂の入り口の上に空海(弘法大師)渡海の絵馬が掛かっていた。船の様式は江戸時代の回船のもので考証がなされていないが、空海が海を渡って中国へ行き帰りの…

賓頭盧(ビンヅル)さん

仏舎利塔のように見える建物もある...本堂や庫裏を除いて一番大きな構築物だ。しかし頂上には厄除大師像とその下に風化でオリジナル画像でもハッキリ読めない「…記念」の額がある。 ここのビンズル(字が難しい=賓頭盧)さんは普通とは異なり赤御影石ででき…

木魚の顔がシーラカンス

本堂の前に大日如来を中心に6体の各観音像が囲んでいて、そして基壇にはやはり多くの神仏像がところせましと奉納されている。本堂の軒下にぶら下がった木魚の顔がシーラカンスに似ているのが面白かった。下の小坊主の立て札と同様に素人細工のようだ。 御手…

潜り大師

次は潜り大師だ。胎内巡りのようなものではなく、大師像の基壇の隙間を通り抜けるだけだ。 入ったところに足形がある。そこを右へ曲がると外になる。 足形の上を見上げると天井に鳳凰らしき絵が描かれていた。説明文を読むと大師の座っている下に、釈迦が悟…

お抱え地蔵

境内内に入っていくと更に変わった奉納物や仏像が見えてくる。本堂の脇には足に駒の付いたかなり大きな象がいて、どうも仏事に出すらしいが本堂の軒下に簡単に置いてあった。 そして本堂前には「お抱え地蔵」が…撫でる地蔵は多々見るが、抱え上げるというの…

水神様

大師像の足元を見ると、たくさんの神仏の像が並んでいる。恵比寿・大黒・地蔵…しかしよーく見るとまったく素性の分からない像が何体もある。 そして脇を見ると寺なのに井戸(現役)には水神様の真新しい小さな神殿がふたつも建っていた…もちろん誰かの寄進な…

境内へ

さて元茶店を過ぎて山門(鐘楼でもある)をくぐる。手作りの案内看板がいい。まるで四国へ来たような錯覚を覚える。 まずは「お大師さん」…九州でも四国側では大師信仰が強く、どこでも真言宗の寺院が目立つ。この像は青い色と暗灰色のまだらでできていて不…

津久見:海岸寺

保戸島を早めに切り上げたので、連絡船を下りたあと津久見港の保戸島のある半島と反対側の半島を時間的に可能な範囲で探索した。このあたりはリアス式海岸のため各半島は海に長く突きだし、いろいろ見るべき場所が多いのである。まずは海岸寺(各地にこの名…

保戸島をあとに

雨が激しくなったため船便1本早く本土に戻ることにした。無理はしない、また来ればいいのである。 行きはオープンデッキから海の景色を撮れたが、帰りはとても無理なので客室へ乗った。陸地はすぐそこに見えているが長い半島の先端部で津久見港はこの半島の…

保戸島港

港へ下りたがほとんど人は歩いていない…この人は連絡船付近以外では3人目に見た人だ。大雨のためか船も出漁せずに係留されたままである。 港の前の場所は新しい建物(居宅・旅館・漁協その他)が多く建っていて、便利な反面、外洋に近いこの島では津波に対…

海辺へ出る

やって来たおばあさんに話を聞くと、これから急階段を登って海徳寺にお詣りにいくそうだ…やはり昔より信心は薄れているとのお話しであった。 そして海辺へ出た…下の地図のとおり浜は左右に開発がなされ、若い人は新しい低地の家に多く住んでいる。ここだけは…

ムラの中へ

海徳寺の上からも見えていたが、1000人の人口を有するといっても、新しい家は鉄筋コンクリート3階建になる代わり、古い廃屋や以前に取り壊された家の跡も目立つ。島全体としては漁業で成功していても、それとは別にして都会へ出る若者が多いと推測される。 …

海徳寺境内

境内はこのとおり崖を削った場所としては広い。右の観音像は海難事故の慰霊碑を兼ねている。 しばし休息ののち急階段を下って港方向へ向かう。今度は低い場所の記録をとることにした。

閑話休題

中国製のコピー商品時計を入手した...有名なドイツのNOMOSタンゴマットのコピーである。ブランド名は"FEICE"だがロゴのデザインを"Feike"としか読めないものにしている。綴りが違うがウイットの効いた会社とも言える。単なるフェイク物と異なり、仕上げや材…

海徳寺

対岸の加茂神社から見ると法照寺と隣どうしになっているように思われたが、やはり直接は行けず、曲がりくねった坂を上り下りして、ようやく次のお寺「海徳寺」に着いた。ちょうど若僧子が何の合図か小さな鐘を敲いていた。ここの境内は広く本堂の軒も深いた…

法照寺

民家が建て込んだ「道なき道」を登ったり下ったりしながら進む…視野が狭いのでどこをどう歩けば合理的なのか分からない。道はまっすぐついている訳ではない。 そしてようやく対岸の第一番の寺「法照寺」に着いた…お大師さんが立っているので真言宗だろう。寺…

崖道を歩く

下に掲出した家を下から見上げた。間違いなく家より3倍程度のお金がかかった基礎である。擁壁は個々の家や行政が年度も方法もバラバラに実施したもので、造りが違っているのと何もない場所とがあり、おおいに危ない景色となる。 聞き取りによると(初めて島…

村の中へ

神社の境内から崖沿いに高台を歩く=かなり道は狭く、手すりもあったりなかったり…落ちたら大けが間違いない。目前に怖い場所に建つ家を発見した。小屋のように見えるが一階にドアホンもあり確かに人が住んでいる。 そして道は幾つにも分かれていて、港に直…

加茂神社

雨宿りを兼ねて加茂神社で一休み...狭い階段を登ると島にしては広い境内となっている。拝殿の階段に座って昼食を摂った。 拝殿内に入ると水蒸気でレンズが曇る。社殿はきれいに整頓されて、島民の信仰を集めていることが分かる。しばしの時間ここで休憩をし…

集落・港を遠望

かなり高くまであがり集落の西側の加茂神社の鳥居前から町を見る…なるほど低い場所ほど家は新しく、上ほど昔の家が多い。寺の裏は広い墓地である…島ではお墓がどんどん増えるが土地は限られているために斜面や海岸沿いに広がっていく。 港の方向を見ると、や…

台風

今年の夏は地震・大雨・台風と自然災害(地球温暖化と関係あるなら自然災害と割り切れない...)が続いた。我が町は災害に非常に強い社会資本整備がなされている特別な地域なので、まったく被害はないと言ってよい…しかし他地方においては甚大な被害が出てお…

水道

島ではもっとも大切な資源「水」の配管…もちろん簡易水道だが、厳重に取り扱われている。このバルブは火事が起こったときに使われるためのものだろう。 更に高いところへきて、そろそろ集落の上限も近い港の見える場所。ここから集落の山側の縁を歩いて今見…

更に登る

狭い坂道を上る…何度も改修された跡が不思議な景観を作っている。古い石垣は積み直され、洗い場が何かの跡に乗せられている。そして雨水溝が埋められたのは確かだが、なぜか蓋が斜めにカットされている。こういうものを記録に取ることはとても重要で、今は何…

急坂

島なのでとうぜんプロパンガスなのだが、その倉庫も狭い路地のはずれにあり出し入れは不便そうだ。「立入禁止」…もちろんのことだ、しかしよく見ると鍵はかかっていない。これも島ならではのことだろう。 いよいよ急坂を登って集落の山側へ行く…これを見ても…

更に路地を歩く

崖の養生で元からの階段はコンクリートに塗り込められ、すでにどこにもつながっていない。土地がないため流しが家の外にあるのも漁村ではよく見かける景色である。先のお堂もコンクリートに半分埋まっている。 しかしここでも中を覗くと新旧の地蔵菩薩が大切…