観音寺へ ②

庫裏(と言うより住宅)の玄関に「身元調査お断り」の札が貼っていた(まだ新しい)...いまだに差別問題が解決していないことを示している。

居宅らしい家の隣にこじんまりとした本堂が建っている。山裾の街道筋にあった寺が衰えて、ここに移ったのである。したがってお堂は新しい。ここを真っすぐ向こうへ行くと道が続いて昨日上げた溜池横に出るのである。山の頂上付近には寺の名前の由来でもある観音堂があり、寺の裏からも溜池側からもムラから直接の小径からも行ける。どれもヤブに覆われた急坂だが観音堂は檀家の人たちによって管理・清掃がされている。

本堂の濡れ縁に座って一休み...なにしろ40℃近い中、急坂を歩くとせいぜい30分で休憩と水が必要となる。

本堂を反対側から眺める...昔勢力があった時代の遺物が並んでいる。いつもはこの場所に車が止っている(たぶん檀家総代)のだが、今日は寺の守りをするにも暑すぎたのだろう。

来た道を戻る...右横に小径があるので曲がってみよう。集落の全容を知るには時間がかかる。

30年近く前に来た記憶がこの絵から蘇ってきた(写真家や画家は絵で覚えている)。この奥である。