SONY FE20-70mmF4G

予約していたSONY FE20-70mmF4Gが来た…発売日に入手したのだが、少し疑問が湧いてジックリ見てみたので掲示が遅くなった。早い話が、絶賛されているほどの画質が出ないのである。比較はスペックは違うもののTAMRON 20-40mmF2.8/Diで、少なくとも20-40mmまではα7-IVで比べる場合TAMRONの方が画質・質感描写共に良いのだ。ボディのファームアップもしてみたり同じ条件で撮っても同じ結果であった…やはりズーム比を引っぱると無理が生ずることとなる=TAMRON 17-28mmF2.8/DiとZeiss Vario-tessar FE16-35mmF4との比較でも(これもスペックは違うが「使い方」と言う点では同じ)同様で、TAMRONのズーム比を欲張らない姿勢が功を奏していると考えられる。もちろんSONY FE20-70mmF4G/Zeiss Vario-tessar FE16-35mmF4も実用性と言う点では何の問題もない。

無限遠、絞り開放F4/70mmで/薄晴でのテスト…なんとなくトロンとした印象だ。

上の切り出し…コントラストは低いがまずまずといったところ。少し絞ればシャープさも上がるがF8で止まる。

ここからはすべてF5.6での撮影…20mm、これも軟らかめだ(EVFで見た瞬間それが分かる)ボディの設定でコントラストを上げた方が良さそうだ。

上の切り出し…周辺まで平均して解像しているがTAMRON 20-40mmF2.8/Diに比べるとシャープ感が足りない。

こちらは70mm...望遠の方が画像に締まりがある。

上の切り出し…こう見ても70mmの方が良さそうだ。F5.6でのボケ味も悪くない。

40mmでの近接撮影F5.6...オリジナルサイズなら良好と思われる。

がピントを合わせた部分を切り出すと、やや甘さがある…こんなトリミングはしないため実用の範囲を超えたテストなのだがTAMRON 20-40mmF2.8/Diの40mm域と比べると少し見劣りがする(絞れば同じ)。

これも40mmでの今度は接写(30cmぐらい)、もちろん実用の範囲だし、F5.6としてはボケ方も悪くない。

20mmでの中間距離F5.6...さすがにソリッドな被写体ならキリッとくる。全体としては「万能ズーム」と言えるだろうが、筆者のようにワイド主体で使う場合はズーム比が小さく性能が良い、そして小型軽量なTAMRON 20-40mmF2.8/Diを選ぶことになる。

上の周辺を切り出した。ピントは来ているがトロンとした感じは否めない。ボディ側の設定で変わるのだろうか?