NIKKOR-H・S 5cmF2

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今度はNIKKOR-H・S 5cmF2のテストである。TOPCOR-S 5cmF2と同様Leica M-E Typ220で同時に撮ったものだ。保管状態にも依るのだろうが同年代(1950年代)の3本のうちでNikonが鏡胴の経年変化が小さかった。

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絞りF4で…TOPCOR-S 5cmF2とほとんど同じと云っていい。拡大してみるとホンの少しNIKKOR-H・S 5cmF2の方が線が太い。≒と言うのが正しいと言えるだろう。下は切り出しの絵…これも今でもまだ使える範囲だ。

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絞り開放F2の画像の隅を切り取るとこのような感じ(3本とも似たような具合)ピントは上の切り出した画像の瓦あたりに合わせているので深度から外れているのだが、諸収差による崩れにより、ソフトフォーカスのようになるのが分かるだろう。これは無限遠にピントを持っていってもピントの芯は合っても収差ボケはあまり改善はしない。NIKKOR-H・S 5cmF2は開放時の周辺の崩れがこれでも一番少ない方である。

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