また趣向を変えてelmar 3.5cmF3.5のテストだ=1946年モデル(コーテッドエルマーとしては最初期)。フードは純正品のコピー品である(純正より頑丈)。逆光には非常に弱いのでフードは必携。
夕刻F4.5あたりで撮影...絞り開放だとどうしてもハイライトがにじむ。単純な構成(テッサータイプの4枚玉)のためかヌケは良い。なんとなく使いものになりそうな雰囲気だ。
上の切り出し...中央付近は悪くない。ワイドながら背景のボケ具合も良好だ。
端を切り出すと、まるでピントは来ないが流れるようなことはない。四隅は絞っても解像はしない。だが真ん中に被写体を置き、絞りをF5.6前後にして撮影すると像の崩れと後ボケが重なって軟らかい像となる。summaron 35mmF3.5より面白いかも知れない。
F5.6/1mで撮影...陰ってきてはっきりとはしないが、背景のボケは他の35mmレンズより明らかに軟らかい...後ボケと収差ボケがうまく重なっているのだろう。
上の切り出し...ピントは来ている。ま逆光でなければ使えるレンズと断言できる。
1m/F5.6で別の撮影...ほんの少し半逆光だが、この程度なら大丈夫だ。
やはり上の切り出し...良好 ! 使える古式レンズだ。