minolta AF35-70mmF4

Minolta AF35-70mm F4.0

ついにフィルム時代のα7000のキットズームだった、1985年発売のminolta AF35-70mmF4の程度の良い個体にたどり着いた。ズーム比を小さく開放絞り値を暗めに設定してボディと共にAF時代を切り開いた名玉である。通常撮影も1m、構成も6枚玉と無理をまったくしていない...当時のminoltaの成功は偶然ではない。

ワイド端35mm...絞り開放では周辺部がやはり苦しく、一段絞ってF5.6での撮影。どうしたものか発色が地味である。評価測光も空に引っ張られて少し暗いようだ。

上の切り出し...これなら今でも通用するだろう。ボディが古いので少し割り引いて見て欲しい。

こちらは70mmでのやはりF5.6での撮影、望遠側はやや良くて開放F4でも大丈夫だ。

上の切り出し...充分なピントで、ボケ味も悪くない。スペックを欲張らなかった結果である。

近接目いっぱいの70mm/F5.6撮影...さすがに6枚玉、ヌケが良い(Nikonと同じ考え方)。マクロ域にスイッチすれば32cmまで寄れるのだが、画質は通常撮影の1mの方が良い。後ろボケだけでなく前ボケも悪くないのである。

上の切り出し...このようなものだ。無理にマクロにするとレンズを繰り出せば寄れるが収差が出てきてボケ味が汚くなるのである。

逆光でも(35mm/F5.6)かなり耐えていて大きな崩れはなかった。一級品のレンズだと云えるだろう。