VILTROX AF24mmF1.8Z ②

VILTROX AF24mmF1.8Zがやって来た...まず重要なこととしてNikon Zfには対応していない(レンズ装着は問題ないがボディがこのレンズを認識できない=レンズ側のファームアップが必要)。しかしNikon Z5/Z6には対応しておりすべての機能は正しく動いている。鏡胴の造りは国産を凌駕しており、ほぼメタル製で工作精度も良好(その代わり重い)。絞りリングも付いている(もちろん正確だ)がAポジション以外はクリックが無くスルスルと回る。もうボディ側からの絞り制御に慣れているのでそちらで行く...この場合Aのクリックがしっかりしているのは良い。テストでリング制御とボディ制御を比べたが出てくる画像に変化はなかった=中国製からというだけではなくサードレンズには注意が必要なのである。

来た日の夕刻の撮影...逆光には強そうである。光芒はやや強めだがフレア/ゴーストは極少でピントはしっかりしている。

上の中央部切り出し。

絞りF5.6/1mでの薄暮の撮影...これも非常に厳しい条件だがこなせている。

そして今日は朝から快晴...絞り開放F1.8での撮影。周辺光量落ちは絞ると解消していきF5.6で完全になくなる。見てのとおり青いレンズだ(ボディ設定も青を強くしているが...)。

上の切り出し...中央部は開放から使えるし、周辺も使える範囲の描写となる。同じスペックの国産レンズ(Eマウント)を完全に凌駕している。絞っていくとF5.6ぐらいまで画質が伸び(主として周辺)あとは同じようなものだ。

ツタが落葉してしまったので庭のキンカンで1m/F5.6撮影を試みる。このように周辺光量落ちは解消されている。

中央部切り出し...非常に良好だ。ピントだけではなく質感・立体感共に◎と云える。

そして南中近くの強い光での逆光テスト...これも光芒がやや強い以外は問題はない。総論としては重い/大きい以外はかなり良好で、これならF1.8の意味のあるレンズと言えよう。価格もamazonブラックフライデー価格で4万円程度で純正の1/3程度とCPにも優れている。このところズームレンズに飽きて単焦点レンズばかり使っているので(すでに各マウントで多く持っている)、小型の中望遠レンズ(しかし適切なものが無い)を1本欲しいと思う次第である。