Minolta AF35-105mmF3.5-4.5

Minolta AF35-105mmF3.5-4.5の紹介...また古いが完全品だ。AFは相変わらず賑やかである。カプラーの部分を見ると使用感がわかる…SONY α900のボディモーターはかなりトルクがあるため、使い込まれるとカプラーの嚙み合わせ部に傷ができてくるのである。とにかく周りをはばかるぐらいの音量だ(AF音とシャッター音♫)。レンズは前玉回転式、フードはフック式、口径は55mm。

ワイド側35mmでは絞りF5.6程度にしないと甘い。まだ周辺光量は多少落ちているが許容範囲だろう。

上の切り出し...こんなところで悪くない。歪曲収差はあるが、それ以外の問題はない。安心して使える。全体にMinolta AレンズはF5.6にするのが良さそうで絞り優先のAE「A」にセットすればいいだろう。

こちらはテレ側105mmだ...絞り開放F4.5で充分な画質が得られる。テレセントリック特性のせいだろうが、このころのズームレンズはテレ側の方が画質が安定している(現在は逆)。

上の切り出し...中遠距離についてはボケ味も含めて良好と言える。更にF5.6-F8と絞れば画質は上がっていく。

ところが近接となると(近接と言っても最短85cm)問題が出てくる。F5.6/60mmでの撮影...周辺のボケが同心方向に渦を巻くのと、露光がやや暗くなってしまうのである(相反則不軌ではない)。しかし中央部のピントは悪くない。

F5.6/35mm...中距離ではなんら不具合はない。歪曲収差は見えている。総評として、今でもSONY α900との組み合わせで使えるレンズで、1m以内の近接と絞りF5.6以上を守ることであろう。