Canon 25mmF3.5S

旅の写真を上げるつもりが、暑すぎて(軽い熱中症)書くことが面倒になったので、久々のレンズテストにしよう。1956年発売のCanon 25mmF3.5Sである。Canonのライカマウントレンズの多くは今でも通用する画質(少し目をつぶれば...)である。少なくとも実用の範囲だ。

絞り開放、周辺光量は落ちるが四隅を除き完全に実用範囲である。トポゴン変形タイプの5枚玉で、当時の24-25mmでは最速のF3.5を実現している。

中央部の切り出し...少しハイライトににじみが見られるが、25mmレンズのF3.5としては十分な画質であろう。

1m/絞り開放F3.5...レンズを繰り出すと周辺光量の落ちが大きくなる。しかし歪曲収差などは出てこず、コントラストも高くヌケの良さが見られる。

切り出し...少なくとも画面の2/3は近接でも良像である。

一番気になっていた逆光(なにしろ昔のコーティング)性能だが、これも良好である(F8)。5枚玉と云っても事実上は4枚なのである。

純正のファインダーと超薄型フィルター(純正フードはこの上から被せる)...残念ながらフードは持っていない、いずれ自然にやってくるだろう。

このレンズ構成である...左が前、後ろの平行ガラス(強屈折ガラス)がみそだが、ここからの発展はなかった。なぜか??

CANON 25mm F3.5