ふたたびTTartisan 28mmF5.6

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ようやくTTartisan 28mmF5.6のテストの紹介だ…ボディはsummaron 28mmF5.6(復刻版)のポジションのあるLeica M Typ262である。もちろんレンズ構成が赤ズマロンとは違うのでたいした意味はない。レンズは格好を似せただけではなく使い勝手も同じにしてあり、絞り環やヘリコイド(ストッパー付き直進ヘリコイド)の使用感も同じようだ。最初からMマウントなので座金付近はスッキリしている。話は飛ぶがレンズの仕上げの良さと共にLeica M Typ262も非常にキレイである。あまりボディカラーを気にしない方だが、黒ボディでもどちらかというとマットブラック(いわゆる黒メッキ)が好ましい。ペイント版はテカテカしすぎているので、M9ではガンメタリック、Leica M-E Typ220はブルーグレイペイント、Leica M Monochrome 220/Leica M Typ262/M10はマットブラック、Leica M-E Typ240はアンスラサイトシルバー…意図したのではないがシルバークロームボディがない。貼り革も微妙に違っているが、持っている中では手触りはM10に次いでTyp262が好みである。

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絞り開放(と言ってもF5.6)…周辺まで光量を保っており、全体のピントも実用的な写りである。期待していたより良かった。

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上の中心を切り出してもピントの良さは分かる。

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中帯部へいくと少し甘さがあるが、まだ範囲内である。更に周辺は拡大すると甘さが見えてくるが、F8にすればそれも解消する。いままでTTartisanの50mmF1.1/35mmF2と使ってみたが、いずれも絞り開放では収差が残り(メーカーは「あえて残した」と言っているが)F8以上でないと使えない「ソフトフォーカスレンズ」であったが、TTartisan 28mmF5.6になってピントだけでなくハイライトの滲みや倍率色収差なども解決された性能になった。これなら価格も含めて誰にでも勧められるレンズと言える。

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やはり絞り開放で撮る。開放値がF5.6のためピントが深く、このようなゴチャゴチャした被写体にも向いている=Leica M型の距離計ではピントが合わせにくい。下は切り出し…いい感じに写っている。ここでは分からないが、拡大画像ではピントのピッタリ合った部分と少し外れた部分のボケ方が素直なのである。あとはLeicaの距離計とレンズのヘリコイドカムの整合性がどの程度かである(純正でも困難な課題でボディがレンズを選ぶこともあるし、Leica社もタイプを分けた個体を造っていたケースもある)。

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