Canon EF22-55mm/F4-5.6 の2

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以前にヤフオクで1本購入したEF22-55mm/F4-5.6を今度は信頼できるカメラ店で出たので購入した。以前のモノはレンズ貼り合わせ面の接着材の劣化で曇りが少し出ていて逆光ではハレが出てしまったので、特殊な使い方しかできずにいたため、今度は「糸カビが出ているが写りに影響はない」とのことなので、返品も覚悟での導入だ(どっちにしても安い!)…このレンズはフィルム時代のAPSカメラ用に造られた特殊なEFレンズで、当時はフルフレームのイメージサークルを持っていたためFFデジタルカメラでも使えるのである。ただし少数しか造られていないのとコストダウン生産のために(かなりチャチ)程度の良い個体がほとんどなく、私にとって便利な焦点距離にもかかわらず今日まで入手できなかったのである(ユーザーももう少し大事に保管して欲しい)。フードは正規品ではEW-60Dなのだが、今頃そんなものがあるはずもなく、試しに多く出回っているキットズーム用のEW-60Cを試してみたら22mmでもケラれもなくバョネットもきちんと嵌ることが分かった。

EF22-55mm F4-5.6 USM

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さて22mmの絞り開放F3.5で...周辺光量落ちはAPS設計なので覚悟していたが、1-1.5段絞れば問題はない。解像もこの時代のEFレンズの標準値だろう。これもAPSレンズのため周辺はおぼつかないが絞るに従い実用的となる。F8ぐらいにはしたい。なんの都合か分からないがCanon 6Dに取り付けた場合、絞り1段ぐらい明るく写ることだ(これは補正した画像)。望遠域では普通なのだが…。

22mmF5.6での逆光耐性…太陽は左上の画面に入っている。かなり逆光には強い方だ。まず普通の撮影をする限り問題はない。

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蔦も新芽を出してきたので、近接撮影を再開…フィルム時代のレンズなので収差はレンズだけで取らないといけないため、最高画質は低くても全体に素直にまとまっている。

上の画像の切り出し…非常にシャープだし立体感もある。この黴生えレンズ、Canon EF20-35mm/F3.5-4.5と並び、軽くて小さく極限性能を期待しないなら使えると思う…画質について24-105mmL/24-70Lと比べるのは酷と言うものだ。

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琵琶湖;沖島再訪

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3/31に行ったばかりの沖島へ桜並木を見るために再訪した…連絡船の時間の都合で、今回は先に近所にある西国三十三所の三十一番札所である「長命寺」に詣でた。非常に暑く眩しい天候だ。

このシダレ桜が素晴らしいのだが早咲きのため、柳のような新緑がまっ盛りとなっていた。Leica MEのコントラストを上げたために白飛びが目立つ…やはり標準設定で撮ってPC上で調整するのが良さそうである。それとM10-R導入予定で本願寺EPSON R-D1x)と今日(Leica ME/220)を使ってみたが(15年前までLeicaだけで撮っていた)、眼が衰えてRFで合わせにくくなっていることを実感し、これ以上前に進むことをやめた…「老後カメラ」などと行っていたが、今後はノンビリ撮影はLeica、普段はNikonCanonの一眼レフを中心に使っていくことになる。

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そして沖島へ…島の南側は半分散っていたが、北側は満開だった。琵琶湖の水と陸地の比熱の差で(湖水はまだ冷たい)琵琶湖では桜の開花が一週間程度遅くなるため、ここへ来れば見られるのである。更に湖北地方へ行けばあと一週間遅くても大丈夫である。写真は沖島の北西岸の浜近くの家に咲く桃の花…接ぎ木と種々の世話により、毎年派手に咲く。桜と同様、今年は咲き方が良くなっている…3-4年前の台風によって枝や幹に被害が出て、その後木々の元気がなくなり、花も咲きが良くなかったが(21年間毎年来ている)今年は復活したようだ。湖岸の桜はシダレ桜ではないが(多くがソメイヨシノ)、湖岸の小径を越えて琵琶湖の水面に枝が伸びているのが特徴だ。淡水のために塩害がなく、湖岸に植えられて水分に不足はない。もちろん島民の世話のことは記しておかないといけない。ふと見るとボードをパドルで漕いで移動している人を見た。カナディアンカヌーのように座っても漕ぐし、立って練るように漕ぐこともしていた。こういうスポーツがあることも知った。

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Leica ME/220(CCD)+Voigtlander ULTRON28mmF2-ASPH、測光が神経質(センターウエイト+ダイナミックレンジが狭い)だが、使い込めばまだまだ現役だ…なぜ持っているのにM-240やM10を使わないのかはまた説明をしよう。話は長くなる。

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本願寺へ

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今日は東京より友人が訪ねてきてくれて、久しぶりに西と東の本願寺を歩いた。きのうの今日なので足は重い…しかし出てくると楽しいものだ。

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西本願寺、東に比べると少し駅から遠いため人出はそれほど多くない。しかし内陣の修復には、その華麗さに目を見張った。

mainichi.jp修行僧の仏教儀礼にも触れられた…この方面は不案内のため、もう少し勉強をしないといけない。

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東本願寺、夕刻に訪れたため閉門となったが、閉扉が始まっているにも関わらず、どんどん人が入っていく…5時閉門とはなっているが、5時までに入った人は15分程度の余裕をくれているようだ。

駅に向いて歩くと、こんな昔の京都の小路がまだ残っていた。昔と言っても私の若い頃(30-40年前)は、ほとんどがこんな風景だった。

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また夜に京都タワーを見上げる。一度は倒産したが、また再開されて業績は順調なのだろう。ここの地下店舗で友人達と歓談(20年来のカメラの話)した。

 

カメラはこれ、SS1/4ではブレたが1/12では止まった。いい歳になっても練習練習である。

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答志島:桃取

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冬の訪問に続いて、見きれない場所や事柄を求めて、また桃取を訪れた。今日は3枚の写真を出す。出船入船…連絡船だけが本土とつながる糸である。フェリーですらなく日に何便かの船で行き来する(本土から10分で着く)。桃源寺の裏山から海を見ると、ちょうど連絡船が入ってきて、それを見るとよく分かる。以前に挑戦した観光も諦めて、今は伊勢湾の豊富な資源で漁業を主に生業として成り立っている。人口は減ったがまだまだ活気は残っている。

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再訪して見たかった場所のひとつ、現役で使われている共同の井戸のある地区、今は水道は本土からのパイプでつながっているが、この島は比較的山が深く、井戸水にはことかかないようだ。

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そして井戸の近くの家々、廃屋ではない…昔からの漁家の雰囲気が多く残っている。伝建地区に推薦したいぐらいの雰囲気を保持している(「つげ義春」的世界)。今日はpm2:30に来島してpm6:30まで歩いた(春になって日が長くなった)。

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今回も一眼レフ、Nikon D750+NIKKOR 24-85mm/F3.5-4.5Gである。狭い局面が多かったので18-35mmにしたほうが良かったかも知れないが、望遠で良い写真も撮れたのだから、それで良かったのだろう。

 

沼島 6

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このコンクリートの上でアイスを食べた。元はちゃんとした家が建っていたのだろう(基礎がしっかりしている)。隣も空き地、向こうは一見すると人が住んでいるように見えるが、やはり無住である(時々帰ってきているのかも知れないが)。

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更に進むと突き当りの崖の上に民家が見られる。これも人は住んでいない。しかし現役の自転車があったり、ポリバケツがあったり、生活の匂いはしている。

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左を見ると「北区公会堂」の看板がかかっている建物がある。公会堂とは今の感覚では大袈裟だが、地区の集会所のようなものだろう。

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崖沿いに右に街並みは続いているが、ここは左の崖を登る(以前に来たときに右の街区は歩いた)。どうやらてっぺんにお寺があるようだ。ここに写っている家もすべて無住である。

 

和歌山:粉河寺

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昨日は好天好日のなか、和歌山の粉河寺へ参じた。近所ならともかく、離れた場所はサクラの満開日にぴたりと訪問はできないものだが(粉河寺も過去に2回春に訪問しているが、満開には少し遅かった)今回はまさに満開の時期であった。3年ぶりの訪問だが少しずつ整備されて案内の看板は新品のようである。ただし一度は荒れた寺のため、奥の方の堂宇や社は未整備のところも多い。

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参道にはたくさんの種類のサクラが植えられ、気候の加減か今年はそれらが一度に咲いたようで華やかであった。私の好きなシダレザクラは地面まで花で下がり、向こうが見えないほどだ。下は反対側から…いずれも観光客が記念写真を撮っているのだが、姿が分からない。

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参道の名物になっている変わった剪定の木も元気に新芽を吹いていた。

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横から見るとこんな様子、下は水平にカットし、上が台形に剪定されているようだ。向こうの土壁を見ると未補修の姿が見られる。親子三代で荒れ寺の補修は続いている(今の住職は多少の知り合い=65歳)。

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花の参道を抜けて立派な山門に辿りつく。西国三十三所三番札所の由緒である。千年以上前から有力な寺院であったことが伺える。旅日記も輻輳しながら続いていく...春秋は忙しいのである。

*今回はこれで撮影(相変わらずボディ1台・レンズ1本)…18-35mmは新しいGではなくDタイプだ。どう考えても性能は落ちるのだが立体感がこちらが出るのである。

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voigtlander HELIAR 40mmF2.8 2

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この組み合わせで、今日の帰宅後pm5:30に撮影した。

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上は逆光性能…画面左上に太陽が入っている(絞りF8)まず問題のないレベルであろう。太陽をもう少し真ん中に近く置くと半月形のゴーストが現れるが、そのような写真は普通撮らないだろう…取りあえず合格である。

下はpm5:30の夕刻の近接撮影(絞りF5.6)...近接と言っても0.7mまでしか近寄れない。こちらも悪くない立体感とボケ加減である。勘で40mmフレームをファインダー内に描けるようになったらグッと「使えるレンズ」である。50mm枠で難しいと思う人はLマウント版を買って35mm枠の出るアダプターにして、35mmより「少し狭め」の方が写しやすいだろう。私はminoltaやvoigtlanderの40mmで慣れているので頭にフレームを描けるため不自由感はない。

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voigtlander HELIAR 40mmF2.8

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発売日の3/31にやって来た(予約していた)voigtlander HELIAR 40mmF2.8の簡単テストである。トリプレットから派生したヘリアー型のレンズ構成で、以前の同社レンズの改良型である。クラシックなデザインでコシナは次々とVMレンズを発表している。このレンズもL&Mマウントの両方をリリースした。口径34mm/真鍮仕上げ/回転ヘリコイドなど今の時代とは逆行しているが、Leica社がデジタルボディを開発し続けているために安心して使えると言うものだ。

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50mmF2.8のところでも書いたがヘリアータイプでF2.8は厳しく(中央は大丈夫)、F4にはしたい(画像はF4)。コントラストも高く、あとは5.6-8と絞ると像は更に良くなり実用性は十分である。回転ヘリコイドのため絞りを先に決めてからピント合わせをしないといけない。絞りリングは軟らかめでピントリングは硬めなのだが、それでも絞りを動かすとピントリングが少し回ってしまう。

上の画像の中央を切り出した。ピントはしっかりしているし、立体感(これには合焦部と少し外れた場所のつながりが関係していると看過)はなかなか良好だ。「準広角」と銘打っているが、ワイドレンズ中心の私には「準標準」のレンズに感じられる(数本持っている40mmのレンズ全般に言える)。フレームは50mmが出るので、それより「広め」とレリーズする。慣れればどうと言うことはない。先日のEPSON R-D1x+AVENON 28mmF3.5L(42mm画角)といい、これといい何とかスナップできる焦点距離である。

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下は絞り開放F2.8で無限遠撮影した画像の切り出しだ…薄曇りのなか、ピントは遠景全面に来ている。

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昔懐かしいminolta CLEに取り付けた絵…バランスが良い。もうフィルムに戻ることはないだろうが、こんなカメラがあったと記憶していたい(相当使った)。

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沼島 5

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弁天神社の階段を下りて、浜から振り返るとこのような景観である。かつてはこの小山から下に浜が迫り、今立っている場所は海であった。港湾の埋立は広大である。

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住民も多く、そこここで「井戸端会議」が見られた…島に残った人達は皆親しいのである。ここで見えている家屋は宿・海の家で、浜沿いは開廃業を問わずこのような景色が続いている。

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商店も現役で続いている(島に何軒もある)…それほど繁盛している風もないが、なんとか暮らしは立っているのだろう。春先にしては暖かいので、ここでアイスを購入、隣の空き地(取り壊された家)の土台に座って食べた。

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しかし1本浜から入ると廃屋が多く見られる。座った前の家だ…こちらは更地とはならず、倒れそうに放置されている。隣の人は台風などが来ると気が気ではないだろう。島を出るということは綺麗事ではなく、このようなことなのである。

 

年度末、沖島へ

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今日は本年度有終の美を飾って滋賀県沖島へ行った。冷たい雨のため連絡船の乗客は島民・訪問者ともにとても少なかったが、無事に本年度を最終日に終えてホッとしている。雨は午前中かなり降っていたが当地に着く頃には上がり、どうかすると薄日が差すような天候で幸運だった。

ともかく連絡船を降りると島の中心にある「ヤエモンサクラ」へ…まだ一分咲きと言ったところだ。咲いている桜はヤエモンサクラの手前にあるシダレザクラである。島の名物三輪自転車が多く置いてあり、暖かいとここで桜を眺めつつおしゃべりを楽しむのである。比熱の関係で周囲が淡水の琵琶湖であるため、気温も低くサクラの満開は4月中旬となる。

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沖島

今回は雨が予測されたので防滴カメラで傘を差しながらでも、片手で操作できるOLYMPUS E-M5(画像のE-5は間違い)とキットズームZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3とした。結局雨に降られることはなかったが、このようなことも考慮に入れたカメラ選択である。ペンタ部に乗っているのは便利な純正ストロボである(付けっぱなし)。

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レンズキャップは雨でレンズフィルターに水滴が付きにくいように、撮影後キャップがすぐにできるようにひも付きである(色は関係ない)。雨専用カメラなので、この組み合わせ以外では使わない。