SIGMA 70mmF2.8 DG MC

夕刻天候が回復したのでSIGMA 70mmF2.8 DG MCのテストをしてみた。しかし大きなレンズで仕上げもピカピカしている...ついでにLUMIX S5もピカピカしていて、どちらももう少し地味な方が良さそうである。レンズ横のスイッチはAF/MFの切り替えレバーとマクロの三段階の設定レバー(0.258m-5m/0.5m-∞/FULL)だ...三段階になっているのが少し曲者だろう。

夕刻(pm4:10)なので少し黄色いがこれはLUMIX S5のAWBのためだ。絞り開放から素晴らしいピントが来る...絞っても深度が増すだけでF11でも崩れない。さすがにマクロレンズ、少しボケ味が硬い他はピント以外の要素でも破綻はなく、これを選んで良かったと思う。

上の切り出し...中間距離は何も言うことはない。今回遠距離テストはできなかったがまず問題はないだろう。

1m/F5.6での撮影...ここでレンズの距離設定がFULLの場合、時に遠近競合が起こり合焦が遅れることがある。特にこのように被写体がごちゃごちゃしているような時。70mmという焦点距離のため近距離になるとピントも薄くなるので普段は設定を0.5m-∞にしておいたほうが良さそうだ。

上の切り出し...ピントが薄いので分かりにくいが率直な描写である。

同じキンカンの木を逆方向から撮る、つまり画面上すぐに太陽がある。フードをしていてもハレが出る。ピント自体はしっかりしているがSIGMAレンズに時に見られる逆光撮影の弱さが感じられた。当然に順光よりピントの競合は増える。

接写(40cm程度)の時は必ず設定は0.258m-0.5mだ。他の設定ではピントを合わせるのに苦労する。カメラ側でセンター固定としていても遠近競合が起こる。

上の切り出し...ピントさえ合えば描写は良い。今の感想としては「マクロも使える中望遠レンズ」で、私の目的には合致しているが、マクロ中心に使用するには位相差AFの入ったLUMIX S5-IIの方が良いだろう(少しお金を足して)。それでどれぐらい改善するかは分からないが...。