Leica M Typ262とRICOH GR28mmF2.8L

明日は雨らしいので慌ててテスト...レンズポジションは色々試したが、このボディに関してはelmarit28mmF2.8ASPHが最良だった(微妙に違う)。

薄曇り・薄晴れ/F4/AWB...F5.6で解消するがF4までは周辺減光がある。F2.8開放では中央部は好いとしても、周辺が流れる傾向があるがF4で気にならない程度に収まる。

上の切り出し...条件を考えると良好な写りである。あとF5.6-F8と絞ると少しずつ更に周辺部が良くなる。フィルム時代と同様、充分Leica純正と対抗できる。

さてツタものびてきて、1m/F5.6の撮影だ...近景から遠景まで写せ、玄関横なので写しやすいのである。Leica M9のCCDセンサーより軽めの画調となっている。遠景はそれと分かるぐらいの自然なボケが見られる。

上の切り出し...風が吹いて葉が揺れているので僅かなブレもあるが、まずは合格点だろう。

最近接70cmで撮影...コントラストは高いがダイナミックレンジが広くなったので、印象としてはM9より軟らかい描写となる。

上の切り出し...これなら近接撮影も大丈夫だ。Leicaの距離計も捨てたものではない。M9が出された時にはAFカメラに比べて精度が落ちると云われていたが、それは杞憂に終わったようだ。確かに速度はかなり遅いが精度は多くのデジタルカメラの多点測距より良いぐらいだ(ピンポイントでも互角)。私はエキセントリック特性の問題は別として、ボディ補正に頼らないフィルム時代のレンズの方が良いと思っている。

完全逆光...午後2時の太陽は画面右上で輝いている(この時は晴れていた)。まったく破綻は見えない、しかも奥目レンズとは云えフードもしていない...これは1998年のレンズとは思えない出来栄えだ。フィルム時代のヒットカメラ=RICOH GRのレンズをLeica用に改造したもので(当時はLeicaブーム)仕上げも純正より良くて写りも互角、小型のために一番フィールドで使ったレンズである。