LIGHT LENS LAB M35mm f/2 LLL-35M(周八)

天気が良いのでLIGHT LENS LAB  M35mm f/2 LLL-35Mのテストである。Leica M9/ISO160/AWB/全てF5.6。外から見た範囲ではオリジナル8枚玉と同じで、造り込みや作動感もまったく同じだ…違うのは座金の部分がオリジナルはマット仕上げ、こちらはポリッシュ仕上げで赤い指標が人造ルビーなぐらいだ。

 

まず写りはオリジナルの方が勝っている。絞りF2-2.8ではピントが怪しく、F4以上まで絞らないと画質は隅まで良くならない。オリジナルはコーティング劣化のためにハイライトが滲むため同様にF4にはしたいので、実用的には大差ないとも言える。しかし下の切り出し画像(F5.6)を見るとオリジナルの方がやや解像力において勝っているのである。

 

1m/F5.6撮影…中遠景より良好。ピントは薄くなるが合っている部分は素直に写っている。切り出しを見ても、オリジナルと同様何とはなしに軟らかい描写は好感が持てる。

逆光ではこちらの圧勝、まともに太陽が画面に入ってもフレア・ゴーストは最小限である。マルチコートではないが(コーティングもオリジナルのコピーとされている)硝材と共にフレッシュなのが良いのだろう。

今のところフィールドには出ていないがテストの結果だ。画質だけならSummarit 35mm/F2.4を使えば良いと思うが、軟らかさを楽しむのにはこのレンズも良いと思った。なおLeica M10でテストすると少し画質は上がった。