葛井寺へ

連休直前に葛井寺へ行った...もちろん西国三十三所巡りと藤の花を求めての出仕だった。今年は開花が早く紫系の藤は半分終わっていた。2度目の来訪だが、12年前は季節が違ったのかまったく藤棚に気が付かなかった。それほど境内は広くないが「藤の寺」(葛井寺=藤井寺)を前面に出した観光寺を指向しているようで、たくさんの藤棚に更に大規模な藤棚を造りつつある。

当然、観音信仰の寺だが少し奥へ引っ込んでしまったようだ。もはや信心だけで参拝者を呼べなくなっている。門前町も発達していたが、ややシャッター通りになりつつある。大阪から電車1本、駅から徒歩10分...近くに流行仏の道明寺や古墳群もあり、歴史探訪の立地はよいのだが。同じような条件の早春に訪れた総持寺中山寺とかなり違っている...しかし小粋なカフェが境内にあり、当然のように入って休憩がてらに葛餅(名物らしい)を楽しんだ。

白系の藤は真っ盛りでたくさんの人が記念写真を撮っていた、この前の週に訪ねた南禅寺でのLeica M10-Rの手振れの心配は今回のM10にはなく気軽に扱える。

夕刻、山門の前の咲き残っていた藤色の花を撮る。ボランティア団体が歴史説明の紙芝居やゆるキャラを登場させて寺の紹介をしていた...少し厚化粧感が見え隠れし始めているように感じた(それも仕方のない事)。

今回はこの組み合わせ...だいぶ撮影においてはLeicaの勘が戻ってきている。機械としてはM10系のややこしいボディ設定(裏設定)もだいぶ理解してきた。レンズについてはまだ結論は出ていない(たぶん出ない)。