浄瑠璃寺へ ②

境内に入るとすぐ右に本堂(九体堂)がある。ぐっと秋の雰囲気だ...紅葉はまだ一部だが山の嵐気が多少感じられる。

上の写真の端っこを切り出した...F5.6に絞れば(F4でも)周辺までピントは良い。ボディのレンズ設定は「off」である。

境内(全体が庭園)の真ん中に池があり、その周りに小径があり、向こうに見えている国宝:三重塔が少し高台にあるほかは平坦である。

また切り出し...コスモスもそろそろ終わり、ワイド接写(と云っても80cm程度)F5.6だが案外背景はボケる。F2.8絞り開放にすればもっとボケるが接写なのでピントが薄くなりすぎるのと、Leica M10の距離計では揺れる花などには合わせにくい。

ここの庭園の晩夏の見ものは本堂付近にたくさん植えられている芙蓉の花である。虫食いだらけの葉(あえて殺虫はしていない)と色とりどりの花が野草のごとく見られる。

周りが山で囲われているために木陰の色は濃い。いつもの禁煙看板のあたりは羊歯が生えている。これは自然のもので、この庭園の良さは自然と人の手による植栽をうまく混在させているところで、「花の寺」に流れがちな昨今、ここの境内は非常に趣味が良い。

ほんの少し高台の(階段とスロープの道がある)三重塔に到達。塔はいつも同じだが周りの木々が大きくなったり剪定されたり、また季節によっての変化で飽きることはない。ここの切石のベンチで小休止とした。M10はドライなM9に比べて色味にねっとり感がある。ここでは無補正だがボディ設定で細かなことができないため、条件によってはPCでの調整も必要だろう。もちろん癖のあるM9も同様だ。