台風の日

台風の前日、この装備で撮影に出た。FUJIFILM XC15-45mm/F3.5-5.6PZレンズは造りは確かにXFレンズに比べるとチャチだが、性能については手抜きはない。以前にもテストしたがピントも良いし、望遠側のボケ味も悪くない。欠点はスチルしか撮らない筆者としてはパワーズームが使いにくい=ズーミングが遅いし、欲しい画角で止めにくい…ZUIKO 12-50mmF3.5-6.3のようにPZを外せるか、ステップズーム機能が欲しいものだ。フードはNikonの24mmDのモノ(ケラレない+質がいい)。

台風の来る前日に近所に出かけた。町民のちょっとした憩いの場、ベンチは飛ばないように転がしてテグスやヒモで繋いでいた。結局はTVで言っていたほどの暴風雨にはならなくて、風は少し吹いたものの、雨は普通の低気圧通過程度の量であった。

筆者の町では、ここのところコスモスを見かけなくなっている。もちろん外来種なので種まきから世話をしないといけない。最近は見つけてもキバナコスモスが多くピンクや白いものに比べると風情がないように思う。

田圃では台風対策を全戸総出で行っていた。風で倒れないように稲の列に沿ってテグスを張っているようだ。手前の稲穂にピントを合わせて30mmF5.6程度で撮っているが背景のボケ方も良い。

河岸段丘上の棚田の底に煤谷川が流れている。ちょっとした遊歩道まで設けられているが、この小川が大雨の時には堤防すれすれまで増水するのである。今回も台風が直撃すれば溢れることだっただろう。どうしても木津川本川が危なくなると、バックウォーターで支流が決壊することになる。

田圃の向こうの竹林もザワザワと風に揺れていた。FUJIFILM X-T1は古いボディだが、レンズと共にいまだに良く写るカメラであった。