NIKKOR 28mm/F2.8

Nikon AF NIKKOR 28mm F2.8

上の面白い記事を見て、NIKKOR 28mm/F2.8D(2002年発売/6枚玉)の前のNIKKOR 28mm/F2.8(5枚玉)の新品同様品を買ってみた。もちろんフィルム時代の(1990年代)のレンズでNIKKOR旧製品のサイトにも載っていないものだ。上のサイトにも推測がなされているように、おそらく簡便なEシリーズの28mmF2.8/5枚玉(輸出専用品)を、当時の安価なボディのキットAFレンズに仕立て直したものなのだろう(マルチコート!)。外見はDレンズとほとんど同じで、製造期間が短かったにも関わらずネットで多くの個体が引っかかる。D無しAFレンズは他にも色々見られるが、過去にCPUがおかしくなっているレンズも2件あった(いずれも絞りのボディとのやりとりが不調のトラブル=とうぜん露出が狂う)。それで程度の極上のものをカメラ店で求めたものである(と言っても8,000円程度)。フードは外品のHN-2/アルミ製/590円…。

薄曇り薄晴れ…中遠景は絞り開放F2.8で充分なピントが画面の90%に来る。ただし周辺光量が落ちるためF4の絵を掲示した。絞るとコントラストが上がってF5.6-8でシャープ感が増す。しかし四隅はF11にしても甘くて、この点は諦める他はない。色味は比較的地味目だろう。

上の切り出し…D610/ISO120/F4/AWB。四隅を除いてDレンズとほとんど同じ性能と言える(Nikonの黄金時代)。

今度は近距離1m/ISO120/F5.6/D610/AWB。上は薄晴れだが、こちらは薄曇りだ。やはり地味、しかし近距離でもピントはしっかりしている。このレンズのCPUは不調さはなくピントを外したり、露出を外すこともなかった。

上の切り出し…軟調の描写だが拡大してもピントの芯はある。フィルム時代末期のキットズームより成績は良好で、晴れれば更に実力を出すことだろう。AFの速度もDレンズと変わらない。レンズは25年ぶりぐらいに蘇った。