TTartisan 28mmF5.6 Vs. summaron 28mmF5.6

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両者の口径が違うので、summaron 28mmF5.6(通称"赤ズマロン")に34-37mmステップアップリングを入れて、その前に37mmフィルターを付け、そこにTTartisan 28mmF5.6用のフードを取り付ける実験をした。ホンモノは極端に高価なのである。さいわい矛盾なく取り付けられ、ケラれもなかった。ただしTTartisan 28mmF5.6のフード単体販売はしていない。

そこで今日はTTartisan 28mmF5.6/summaron 28mmF5.6の比較テストをしてみた。

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どちらも絞りは開放F5.6/ボディはLeica M Typ262で28mmF5.6ポジションである。この大きさで見ても分かるように上のTTartisan 28mmF5.6の方がコントラストも高く良い結果である。60年以上前のレンズと最新のレンズを比べるのは酷だが、いかに中国製の安価なレンズが技術的に迫ってきたかが分かるのである。下のsummaron 28mmF5.6は周辺光量が落ちているし、その部分はピントも甘い。そして春霞の影響もあるが多少ハイライトがハレている。

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上の両画像の周辺を切り出すとその差が歴然と出ている。下がsummaron 28mmF5.6。

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絞り開放F5.6の中央付近の切り出し…summaron 28mmF5.6のハレ以外はほとんど同じである。絞っていけばコントラスト以外はほとんど同じで、どちらが良いとは言えないが、全体的な性能ではTTartisan 28mmF5.6の勝ちである。あとは近接時の立体感を見てみないといけない。現実の撮影ではこのような風景写真のように撮るわけではないからである。summaron 28mmF5.6、踏みとどまれるか?

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