また村へ

天気が良くてまた近所歩き(脚の調子見でもある)...神社の駐車場へ車で向かう途中、旧村部を走るデマンドバスに遭遇(1日3~4本ぐらいなので珍しい)フロントガラス越しに撮影、当然片手での動体撮影...それでもブレない。バスはどこで降りても一律100円!...一般の路線バスは一区間220円で駅までなら370円であり、いかに地元を大切にしているか分かる。

神社に着き、境内を回るが、今年の各花の開花は遅れているようで、早咲きのツツジもつぼみが膨らんできている程度だ(いつもはこの時期は咲いている)。

そして新興住宅から旧村部へ、夕方なので影が長くのびる。

竹藪の外れに若い竹が何本も切って置いてあった。姿は見えないが竹林の中からも竹を伐採する音がポンポンと聞こえる。いずれ何かに使うのだろうが用途は不明である。

旧村部に入ると、つい最近まで人の住んでいた家が空き家になっていた。自転車など生活用具は置いたままである。ここの住民にもコロナ前に聞き取りをしたことを覚えている。私と同じぐらいの年齢の婦人だった。

その隣の家、ここも無住である。車も置いたままだ(防犯上の意味だろう)。

そして向かいには、ずいぶんクラシックな小さな民家が建っていて(車は入れない)こちらは何人かが住んでいる。背後の竹林が如来堂の大開発でかろうじて残ったものである。

もう村はずれで、盛んに畑作がおこなわれている。ビニールハウスのビニールは風で飛んでしまっているが、その下では冬~春の野菜が元気に育っていた。

非常に大切に育てられていて自家用だけではなく出荷もなされているようだ(土が良い)。モグラ除けのペットボトルが芸術的に夕陽に輝いていた。

まわりに民家があるためかイノシシはここまで出てこないが、鳥や虫の害はあるようで、これなども作品的に見えてしまう。

完全に田園地帯に抜けた(神社から徒歩15分)。河岸段丘上に広く畑が作られ、それまでの自然の林や谷地の残存まで見られる。ここで農作業をしていた婦人(やはり私と同じぐらいの年齢)と出会い、また村の今昔について話が聞けた。私もここへ引っ越してきて30年近く、すっかり地元民となっている。

婦人の元の家は向こうの半分壊されて道路になった場所にあったが、自分の田畑のある隣の集落に引っ越せたらしい。開発はどんどん進み見えている範囲の半分ぐらいは宅地化されるようだ...町長も「開発」と言っている。私は反対だ。

今回の撮影はこれ...次の撮影旅行にはこれとNIKKOR 20mmF2.8Dを持っていくつもりのテストでもある。理由はストロボ撮影が必要かも知れないからだ。「かもしれない」で外付けの大きなストロボを持ち歩けない。Nikonがストロボ内蔵にこだわったのも評価できる。高感度耐性を強化したり手振れ補正を内蔵しても、ディライトシンクロの効果はでないのである。