初詣の③

天王神社のあと初詣のハシゴをした...近所だが行ったことのない(道が狭い)地区のお寺へ。地区の檀家寺である浄土宗寶住寺、さすがに1/4となると他所からは勿論、地区の人の出入りもなかった。

境内にここの本尊「薬師地蔵」のレプリカが祀られていた。薬師如来はよく見かけるが薬師地蔵というのは珍しい。

本堂は新しい建物だが、一部に古い部材も見えていて、お寺ではよくあることだが建て直すときに使える部材は使う(倹約のためではない)例である。境内の向こうは広い木津川の氾濫原が広がり(現状は田圃)、見えているのは堤防付近の自然林である。

神社ではないため正月の飾りはごく控えめである。

寺の裏側に回ってみた。予想通り河岸段丘の端に立地していた。ここより左にムラの家々が建ち、右は護岸などない数メートルの段差が向こうまで続いている。過去にはここまで水が来ていたということである。

段丘上から撮影...段丘の斜面には土壌の流出止めに果樹がたくさん植えられていた...もちろん自家消費用だ。今は収穫しているのかどうか? 向こうが氾濫原の田圃(今でも洪水の危険はある)、その向こうの白い線(河川敷道路)が見えるのが現在の堤防だ。44判の30mm(24mm画角)でF5.6、手前5mの八朔にピントを合わせていても遠方はボケる。

ボケ味はワイドとしては悪くないが、逆に深度が浅くなるためにパンフォーカスの写真を撮るのは難しくなる。小フォーマットカメラに大口径レンズでも良さそうだが、その他の結像やダイナミックレンジなどのバランスを考えると35mm判フルフレームが私の目的にかなっているようだ。