Nikon Zfで醍醐寺へ ④

不動堂の中を覗いてみた(入ることは不可)...「五大力さん」と云われて不動明王を中心に五体の明王像が並んでいる。憤怒の像で人々を災いから守っているということだ。ここにあるのはレプリカで、重文指定の本物は霊宝館に収められている。

不動堂の隣のお堂の段差の中途半端な場所に少し傾いて役行者像が見られた...ごく新しい建立だろう。

そして隣は真如三昧耶堂という名のお堂があり、この寺の古い高僧の像が安置されていた。名前の額が筆書きで掲げてあったがあまりの達筆で読めなかった。

更に隣には朽ち果てたお堂があり(植栽の手入れはできていた)、そこにあった石のベンチで小休止。

そして次は日月門があり、広い伽藍の一番奥のエリアに入る。このようにお札を構築物に貼る習慣があるが、汚くなるのでやめるべきだと思う。近頃はこれを禁止して(元々禁止だが)いるお寺が増えている。

鐘撞堂があり、ここのは頑丈な堂の造りとなっている。鐘の重さだけではなく何百年も撞き続けると、その振動で木組みが歪むので、新しい建築だが理にかなっている。実際に古い鐘撞堂が傾いているのを時に見かける。

そして最奥、もう山の中に目指す観音堂が見えてきた。往時は伽藍にもっと多くの建造物や塔頭があったのだろう。

入り口は車椅子にも配慮してスロープになっている。ここで西国三十三所の朱印をいただくのである。本来はこの山の上の上醍醐寺が札所なのだが火事で焼失したため(再建はまだ先だ)ここ札所となっている。