山田:普賢院

f:id:xnagy:20200815165737j:plain

新殿神社を後に山田地区の寺を訪ねた(すでに雨はあがった)。街道に向いて参道の入り口があり、六地蔵も見えた。やはりここから高台に登った場所に寺はある。

登ってみると、すでにお堂の類はなく(天災によるのか、火災なのか聞くことはできなかった)鉄筋コンクリートの本尊安置所だけが広い敷地に建っていた。しかし廃寺ではなく(地図にも載っている)吊り下がった鐘だけではなく法事などが行われているようで、境内の手入れや建物内の掃除なども区民によってなされている。

f:id:xnagy:20200815165807j:plain

ここの本尊は不動明王で、元の寺の仏像は完形で保存されている。仏像群の前には10名程度が座れる床がある…筆者の故郷の寺もここと同じで、これほど立派ではないが老朽化と台風による倒壊で、本尊や寺宝は境内の一角に建物が建てられて保存されている。子供の頃は本堂も庫裏や鐘突堂もあり、住職はいなかったものの寺守りの一家が住んでいて、農業をしつつ毎日のお務めや鐘突などをしていた。仏事・法事の時だけ本山(或いは近在の同じ宗派の寺)から僧侶がきていた。たぶん今日はお盆なので、たった13軒の檀家のために暑い中駆けつけてくれていることだろう。ここを見て故郷のムラを思い出した次第である。普賢院でも今日は人が集まっていることであろう。

f:id:xnagy:20200815171542j:plain