嶽山一周 ②

竹藪を抜けると山並みの西側に出るので明るく陽が射している。家屋も見え始めた。

まずは地区の簡易水道の浄化池である。ここから先ほど登ってきた東畑地区の家々に水道水を重力でおとす。

そして横はすぐに峠だ。ふと見上げたら秋の空...気温は夏のままだが。

峠の一軒家、峠の左右は山林なのである。ここも人は定住しているのか分からない。荒れてはいないが人の気配が感じられない。

峠のすぐ横は農業用の溜池だ。やはりここから田畑に水を落とすのである。どういうものか少し高い場所に数軒の民家がある。

反対側から峠を見ると、古くからの街道の追分けが分かる。左奥が京都、右が奈良県高山、背後はくろんど池を経て大阪府交野へ通じる。

そして以前にも紹介した材木店、なんとか営業している。

そして同じく前回も紹介した廃止されたバス路線の停留所跡で、向こうは京田辺の最奥のムラ、打田の外れである。

打田の稲田、もうすぐ稲刈りだ。このあたりに住んで長いが、田舎のためニュータウン付近を除いてあまり景色は変わっていない。たぶん私の老後もあまり変わらないだろう。新興住宅が増えるのと廃屋が増えるのと同じぐらいの速度かも知れない。