Canon 100mmF4S

意外なレンズの第2弾....Serenar 100mm F4 I をなんとなく出してみた(Serenar時代のレンズ)。1948年のなんでもないトリプレットのレンズだ。真鍮にハードクロムメッキの重厚な仕上げだが、Canonのレンズとしては初期のもので写りには期待はしていなかった。フードも純正でやはりシリーズフィルターを挟むようになっている。

絞り開放F4で撮ってみると思ったより画質が良い(周辺は別)3枚玉なのでヌケの良いのは分かるが木の葉の描写が良い感じである。後ボケ味は残存収差のためにキレイではない。あとは絞るに従い周辺まで良くなっていく。

上の切り出し...高解像度とは言えないが質感はよく出ている。elmar 90mmF4に勝るとも劣らない。

今度は遠距離にピントを合わせてみた。前ボケは悪くない。見かけ上のピントは不思議に深い。

上の切り出し...屋根材の描写などを見ると十分な解像である。今回は遊び半分で使ってみたが意外な結果であった。実際、Canonのレンズは当たり外れが昔から少なく、このレンズも豊富な実用中望遠レンズ群に加えることにしよう。100mmのフレームはLeica M9では出ないが「90mmより少し狭く」で充分だ。