里山へ

今日は近所の里山を歩いた(春にEPSON R-D1で歩いた山道)。山に入ると設備は特にないが、まず「京都モデルフォレスト運動」の木柱があった…京都府から僅かな予算が付いているようで、草刈りだけはちゃんとしている。

半枯れの木からも新しい葉がでている。冬が始まったばかりなのに春の準備である。我が家の庭でも小さな新芽が出てきている。

少し登った場所から平地の方を眺める…研究機関が立ち並んでいる。このあたりは30年前まではすべて里山の雑木林と竹林だった。

山に入ると道(もちろん地道)を除いて藪と林に囲まれる。このあたりでもイノシシがかなり生息しているようで、あちこちに罠が設置されている。道もイノシシに掘られてデコボコで歩きにくい。

山の奥には放棄された耕作地が広がっている…そこでは自然の雑木林とは異なる植生が見られる。田圃は基本的に湿地なので普通の草木は育ちにくい。ここではススキの大群落となっていた。柿の木は食用に植えられていたものだ。

柿の木に近寄って一個とって食べると渋柿であった。確かに甘柿なら鳥や小動物に食べられているはずで、あえて渋柿を植えて干し柿や樽柿用に供していたのだろう。

突然また植生が変わってハンノキ林である。前回来たときも不思議に思ったが、田圃のあとの半湿原には、まずハンノキが進出するらしい。乾燥するに従い、様々な雑木が入って、最後は照葉樹林(西日本の場合)になっていく。

イノシシの罠を発見した…ここでは生け捕りにするようだ。食べる習慣はなさそうだが、最後はどうなるのか知りたいものだ。

山から里へ下りる…自家用に植えられた柑橘の実がまったく収穫されることなく実っていた。ここも放棄された場所なので一個いただいた。たぶん酸っぱい。

そして毎度登場の「最後の出作り小屋」の横へでる。春にはこの桜の古木が綺麗に花を咲かせる。

今回はα6300に最新のSONY E10-20mmPZ/F4Gを合わせて撮影=山を歩くので軽いのが良い。写真には出ていないが、道のない山の藪の中も探索した。このレンズは絞り開放F4から素晴らしいピントが来るし、コントラストも非常に高く硬すぎるぐらいで、推薦できるAPSレンズである=まだAPSカメラも諦めていない。