前回、初春に来たときとは違って参道も山門付近も新緑だ。この整理されない自然の山寺の雰囲気が好い。何度も季節や天候を違えて来るのはとても嬉しいことである。
去年の張り紙は「境内はマスクの着用…」、今年は「近くに他の方がいらっしゃらなければマスクをはずして一度、深呼吸を…」。深い山のお寺、空気は清浄である。日なたを歩けばジャケットが暑くさえ感じられる。昨年の「宣言」時は4時閉門、今年は5時閉門(つまり平常どおり)。
山門をくぐったすぐに鐘楼と自然のままのごとく植えられたカエデ、新緑の光が緑の夢を思わせる...「緑夢」これは50年前に登山を始めた頃、京都北山の春の広葉樹の原生林を歩いたときの印象が言葉に浮かんだものである。その後もずっと頭から離れることはない。
*OLYMPUS E-1のかなり無理なAWBが雰囲気を作っている。これが標準設定であり、画像処理はしていない。