ZUIKO 11-22mmF2.8-3.5+

オリンパス、E-1用11-22mm F2.8-3.5広角ズームレンズ

2004年発売、当時106,000円の高級レンズ。

先日の奈良写真散歩で、友人が上のような組み合わせでやって来て「なるほどね」と思ったのでさっそくテストした。純正の"4/3-m4/3"レンズアダプターはミラーレス一号機のOLYMPUS E-P1を予約で買ったとき(2009年)キャンペーンで付いてきたもので(当時4/3ユーザーだった)、試しにキットズームとE-P1でつないでみたら、とんでもなく遅くて迷うAFだったので、その後存在そのものも忘れていた。しかし友人の撮っている姿を見ると(それなりのリズムで撮れていた)レンズは古くても新しいボディならどうか?という思いつきであった。家に帰って試すと確かにLUMIX GX8(最新ではないが新しいボディ)に取り付けると、遅いが実用の範囲であった。ただし全部の4/3レンズが作動するのではない…まだ1本だけだがZUIKO 9-18mm/F4-5.6はAFが効かなかった(Exifは大丈夫)。

OLYMPUS PEN E-P1

薄曇り11mmで…F2.8では甘さが残ったが、F4(この画像)にすると劇的に良くなり、あとは絞っても少しだけ良くなる程度だった。昔のレンズのためコントラストが低いのが特徴である。

中央部切り出し…ワイドズーム(22mm相当)としては上々だろう。4/3の特徴としてテレセントリック特性が良く、比較的周辺まで絞らなくても良好な絵となることが言える。

 

22mm(44mm相当)では絞り開放F3.5から良好、やはり絞っても少しずつ改善されるだけで、11mmも含めてF5.6で完了と言えよう。

上の切り出し…ほとんど問題なし、現在でも使えるレンズである(大きく重くなるが…)。

 

さて1m/F5.6の近距離テスト(蔦も可哀想なぐらい落葉した)…m4/3ゆえにボケ味などは期待できないが、絵にまったく破綻はない。

これも切り出し…コントラストが低くて(曇り)シャープ感はないが解像はきっちりとしている。元もと気に入っているZUIKO 11-22mmF2.8-3.5は2本持っているので(今や中古品はおそろしく安い)1本はm4/3用とすることにした。デジタルカメラの黎明期から付きあってきた筆者などは、このような組み合わせが「粋」とも感じられる世代なのである。