OLYMPUS E-30 ZUIKO 14-42mmF3.5-5.6

きのう遠出したため今日は休息…先日テストした別の一眼レフをアップしよう。OLYMPUS E-30とZUIKO 14-42mmF3.5-5.6である。程度は中古ABといったところだ。

夕刻の日陰…絞りF5.6/14mm/AWB。まずは良好、古いが(2008年)よくまとまっている。絞ってもそれほど向上しないが開放から充分に使えるレンズだ(これも4/3のメリット)。

下は中央部の切り出し…この条件を考えると上等な描写である。4/3のやむ終えない特徴としてボケ味による立体感は期待できないが、クッキリ感は別の意味での良さと考えてよい。

望遠域での近接(やはり夕刻/F5.6開放)、そうとう暗い場所でもピントは合うし、ボディ内手振れ補正も強力である。

これも花の切り出し…望遠42mmならボケ味も出せる。4/3ならではの収差ボケではない「真性」のボケである。

晴れた日、42mm望遠端で絞り開放(F5.6)での画像。開放でも全面にピントは来ている。

切り出し…これも最高級とは言えないまでもかなり良好な写りである。フルフレーム一眼レフとなると、このような場合のピント位置には気を使わないと合焦点を外れると軽くボケてしまう。つまり4/3に力を入れているのには訳があり、センサー面でAF/AE/AWBを完了させるミラーレスと異なり、一眼レフの合焦に気を使うことの少ないフォーマットが欲しいためである。APS一眼レフは各社ともフルフレームの小型版の位置づけだが、4/3は規格として小フォーマット、テレセントリック特性の追求というコンセプトのあったカメラシステムだからなのである。かえすがえすも4/3が消えたのは惜しい限りである。画素数合戦や大フォーマット移行は間違いではないが、小フォーマットの意味も小型化だけではないのである。その後のm4/3の繁栄も小型化だけではない。