荒神山

稲植神社の横に荒神社の鳥居が建っている。黄色系の紅葉が綺麗だ。鎮守の森はこのふたつの神社で構成されている。

少し別の角度から撮ってみる。鳥居はまだ新しい。元の荒神社は森の一番高い場所にあったが、山の向こうの開発の都合で麓まで下ろされた。

そして立派な社と社務所が建てられたのである。しかし本物ではない…筆者は元の社をよく知っている。

そこで山を無理矢理登ってみる。最初は藪だったが、途中から予想通り下草が刈られて昔の道は守られている。

そして頂上、向こうの土塁の前に荒神社は建っていた。おそらく修験の行者が今も儀式を行っているようだ(そのような書き付けもある)。土塁の左に見えているのは水道の栓で明らかに使用していることも分かる。最後に社を見たのは20年ぐらい前で、その時は社の向こうの灌木はまばらで、上から開発の現場が見えた。今は木々も大きく育ち、向こうは見えないし、見えたとしても住宅の家並みしか見られないだろう。なんとも言えない気分で山を下りた。