また松尾寺へ

石段の横をふと見ると菊の御紋が…ここには朝廷ゆかりの人物の廟がある(もちろん宮内庁の管轄で入ることはできない)。

門の脇を見ると、ひときわ太い楠の古木が見えていた。

意を決して石段を登り始める。このように巡礼の人が多く(長崎の人達の講だった)純粋の観光客は多くない。石段は昔のままで凸凹、歩きにくい。おそらく遠くなくこれも整備されるだろう。

階段を登り詰めると本堂が工事で閉めきられているために、ここで皆さん拝むのである。内部も外部も大修理のように思われる。

また脇を見ると、各地から集められた地蔵尊を中心に仏像が並んでいる。もちろん首切り地蔵もある。

本堂から右隣の大師堂へ本尊の馬頭観音像は移されていて、巡礼者はここで本尊と対面することになる。昔と同様、撮影禁止ではない。

上の切り出し…西国三十三所観音霊場で唯一の憤怒像である馬頭観音半跏像、明るいお堂に移されたため以前よりハッキリと細部まで見てとれる。