華厳寺山門

酷暑の中、1時間歩いて山門に到着。ようやくここで「来て良かった」の感情となった。

一度も休まず歩いたので、息が上がり山門の階段を上がらず、横のスロープの影を歩いた…境内に入ったとは言っても本堂までは遙か彼方である。

山門の裏から入り、阿吽の仁王像を撮影…ここは格子の隙間からレンズが入り、仁王が色々な角度から写せる。やはり伸びた手の方からの絵が好みである。仁王像は10年ばかり前に来たときより少し傷みが進んでいた。

門を過ぎてすぐ右に弁天堂らしき建物があったので、ここで初めての休憩とすることにした。

お堂の前にはよだれ掛けと簡素な鐘があり、これは子安地蔵かと思った。

やはり格子からのぞいてビックリ、中は改装され、真ん中に聖観音がまぶしく輝いていた。観音堂だったのである。

ともあれ観音堂の縁の蔭に座ると風が微かに吹き抜け、暑気が少し抜けるようであった。池には鯉(錦鯉はいない)が多く群れていて、稚魚もたくさん見られたので、おおいに繁殖しているようだ。

10分ばかり休んで、観音堂を出るとすぐ前によだれかけを掛けた観音石像が立っていた。今出来のものではなく、昔からの子安観音であったと腑に落ちた。先へ歩き出した。