Voigtlander NOKTON35mmF1.4-II

NOKTON classic 35mm F1.4 II

誕生日のお祝いに、ついつい購入した…夕刻のテストなので参考程度に。旧タイプと比べて外見は絞りリングのデザインが変わったぐらいでほとんど変化なし(そのせいで少しだけ寸胴になったか?)、レンズを覗いてみても分からない(どちらもSCレンズ)。おそらくデジタル対応のためにテレセントリック特性を改善したのと、とかく問題とされてきたヘリコイドカムの精度を高めたのではないかと思われる(上記コシナサイトの説明でもなんとなく匂わせている)。なぜSCレンズかと言うと、他の35mmレンズにシャープなレンズはいくらもあり、現代的な軟らかさのレンズがあってもいいと思うのと、下の"MAP/25th"Voigtlander NOKTON35mmF1.4(今これが20万円以上に中古市場で高騰している)がMCレンズで、テストの結果はそれほどの差は認められなかったことからである。と言うが本当は「古希お祝い」レンズのためで、たまたま出入りの店にSCしかなかったせいでもある。

 

日没ギリギリ…F2.8/Leica M Typ262での撮影。F1.4では真ん中以外はボケているが二段絞れば概ね見られるようになる。下は切り出し、甘さはまだ残っているが実用的には問題なし…広角35mmと言えど背景は深度からずいぶん外れている。

 

日陰の1m/F5.6撮影…F2.8ぐらいまではボケ味が強く出るが二線ボケも出ることもあるので要注意だ。かえってF4あたりのボケが落ち着いて良いのかも知れない。ダイナミックレンジが狭いので背景は飛んでしまう。下は切り出し、近距離で問題となったカムの精度は完全に改善されている。距離計連動はレンズ側・ボディ側の精度が微妙に関係し、完全に機械式連動となるため難しい。

 

逆光耐性は相当改善されている。コーティングはそれほど変わっていると思えないため、おそらく鏡胴内部の乱反射対策がなされているのだろう。