Canon EF28-90mm/F4-5.6 II

EF28-90mm F4-5.6 II USM - キヤノンカメラミュージアム

またフィルム時代のレンズの到来である。2002年と言うからフィルム時代最末期とも言えるレンズで上の解説のとおりCanon EOS Kiss系のキットレンズで単品販売はしていない。もし売っていたとしたら2万円を切った価格になっていただろう。価格競争で、これより古いキットズームよりスペックも仕上げも落ちるレンズである(この個体は非常にキレイだが)。

薄曇り/絞り開放F4/28mm....中央部にはピントが来るが中帯部から周辺部にかけてボケていく。コストダウンが画像にも表れているような描写である。もちろん絞るにつれ良像範囲は広がりF8程度で全体に使える範囲になる。しかしこれれより古いキットズームより画質は低い…AFは速くなっているが。

下は中央部の切り出し…開放(とは言えF4)ではなんとか使える範疇か。

ついでに上の画像の中帯部切り出し…これは使えないレベルで、更に周辺部は悪化する。

 

こちらは90mmでの開放F5.6....望遠側は開放から悪くない。その代わり絞ってもあまり変化はない。

上の切り出し…このように細かく解像している。Canon EFキットズームレンズは28-70mm/28-80mm/28-90mmの各々タイプI-IVぐらいまで数多く出しているが(デザインや材質だけでなくレンズ構成まで変えている)全体を俯瞰してみると新しい方が良いとは言えず、様々な良い点悪い点が見えてくる(コレクションしている=非常に安価)。

 

晴れてきたので近接1m/F5.6でのテストである。まずまずと言うところだが周辺の収差はボケていても分かる。

中央を切り出すと、遠景/曇り日に比べるとずっと良くなり、このレンズは晴れた日にある程度絞って使うのが良さそうである。

* 画像の機材クレジットに記載されている"Canon EF28-80mm/F4-5.6 II"は"Canon EF28-90mm/F4-5.6 II"の間違いです。