Fuji finepix S5pro / NIKKOR DX 10-24mm/F3.5-4.5G

また今日も雨と多忙で、撮りためている画像テストの紹介である。ボディはFuji finepix S5pro(予備バッテリーが消えそうなので1個追加し現在4個)で、レンズはNIKKOR DX 10-24mm/F3.5-4.5Gの組み合わせだ。Fuji finepix S5proのシリーズはNikonボディを改造し(もちろん協業)主に写真館向けに造られたプロ用のカメラで、FUJIFILMはこれ用のレンズは造らず、レンズは社外品も含めてNikon FマウントのDXレンズとなる(2007年発売)。レンズもGではあるが2009年の発売で、ほぼ同世代のものであり、発売当初10万円以上だった、当時としては高級レンズだが、なぜか多く売れ残ったらしく筆者は新品を4万数千円で買った。

FinePix S5 Pro

AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED

Fuji finepix S5proは露出がやや暗く写る傾向があり、少しオーバーめに撮る方が良さそうだ。Fuji finepix S5pro独自のセンサー・エンジンで上記の解説にもあるとおり実質860万画素程度のため現在と比べて大きな期待はできないが、ベースとなったNikon D200よりは緻密に、そしてダイナミックレンジも広くなっている。レンズは高級だけあって絞り開放から良くて、このF5.6では完成した画像となっている。

切り出し画像...右の方はやはり風でブレているが止まっている場所はさすがに良好(ズームの10mmの焦点距離としては現在も含めて最良の部類だろう)。このボディ・レンズの組み合わせで持つと大きく重い、これが欠点と言えるだろう=軽い35mm判フルフレーム一眼レフと変わらない重さである。その時はそれなりの必然性があったのだろうが、その後APS一眼レフがCanon EOS Kiss系統に収斂していったのも分かる…しかしフォーマットの小ささを長所として生きていける(例えばm4/3機のように)チャンスはあると思う。ごく最近ミラーレス市場を見るとNikonCanonAPS機の新型を開発しているようだし、先行していたSONYAPS用レンズを新しくするようだ。もちろんFUJIFILMはミラーレスではXシリーズでAPSでいい勝負をしている。

内蔵ストロボのシンクロテストをした(10mm/F5.6)。やはり暗めに写る。フードを外してもこれだけケラれる。18mmぐらいでようやくケラれなくなる。筆者は暗いシーンで使えるAF補助光をすべてのカメラでOFFにしている。周りに迷惑なのと嫌味を感じるのである…しかしこのカメラも含めて、この時代のカメラあたりからはかなり暗くても合焦するようになっている。