LUMIX L-1 / Leica D Vario-Elmarit 14-50mm F2.8-3.5 ASPH

2006年、4/3の一眼レフとしてOLYMPUSに呼応して発売された。横開きミラーやLV撮影可能など中身はほとんど同年発売のOLYMPUS E-330と同じである。各部を少し高品質にし、レンズにLeica D Vario-Elmarit 14-50mm F2.8-3.5 ASPHを搭載させて高級感を出した(事実高価、最初の頃はキットで25万円)。しかしPanasonicは翌年廉価版のL-10を投入したあとは4/3から撤退し、m4/3に特化した。「売れない」とふんだのだろう。なお、このカメラの専用バッテリーは既に社外品も含めて売っていない。筆者は2007年ごろ展示品のボディのみを買った(案外安かった)が、その時社外品バッテリーを2個買って全部で3個持っている。それほど使わないので現在でも5766カットである(バッテリーも「最後まで」保つだろう)。レンズは人気があり、後日友人から貰ったものである(どうしたものかフードなし、ズームリングが回らなくなり、別の友人が修理してくれた曰く付き)。レンズはキットでしか販売していないがボディとバラして売買されたものである。4/3はOLYMPUSと共通のため、LUMIX L-1なきあと、7-8年は続いたOLYMPUS Eシリーズのボディに使われたのである。

Panasonic DMC-L1

さて評判のレンズだが、テストする限りOLYMPUSの4/3レンズと変わらない結果だ(F5.6/1m)。ここで掲出している以外でも同様のことが言える…「味」については一家言あり、遠近・広角望遠やシーンを撮り比べると確かに差が出てくるが、それでもZUIKO 14-54mm/F2.8-3.5IIなどのOLYMPUSの高級レンズと比べると細密な部分では劣後する。

切り出し…風でブレている部分もあるが、止まっている部分を見るとまずまずである。1mではなく中遠距離ではOLYMPUSのキットレンズのZUIKO 14-45mmF3.5-5.6より少し良い。もう少し撮り込んでみないといけない(ボディはOLYMPUS E-5で)。古いボディでは分からない「味」が分かるだろう。

逆光(F5.6)…かなり無理な撮影をしてみた。この時代のレンズとしては標準的で、普通の逆光撮影ではフードなしとしては悪くない。

ライカレンズを搭載した「LUMIX DMC-L1」