浄瑠璃寺と岩船寺

昨日は好天清風の中、浄瑠璃寺岩船寺と回ってみた。カメラはFuji finepix S5pro+NIKKOR DX 10-24mm/F3.5-4.5G(下の組み合わせ)である。テストの結果、今でもフィールドで使えると判断し、それなりのセッティングをして臨んだ。1ヶ月前に来たときより緑はぐんと濃くなり、夏の雰囲気となっていた。日なたに出ると暑いが、影に入ると寺のある谷は風の通り道になっているらしく、涼しくて樹木に取り囲まれた石のベンチに座って森林浴となった。

今は観光シーズンなのと「コロナ開け」の世間の雰囲気のためか、普段よりずいぶん多くの人出である。カメラはダイナミックレンジが狭くDR170%にしても、なかなか白飛び黒潰れは解決しないが、それも個性と割り切っている。コントラストを+1・シャープネスを+1としている。ダイナミックレンジを400%まで広げられるが、どうしても眠くなるため170%程度が妥当と見た。コントラストは標準に戻した方が良さそうである。

池畔のガクアジサイ…野趣満点だ。レンズはF5.6で十分シャープになり、なかなか好性能と感じた。ここではF7.1。

池には春より元気になった亀が甲羅干しをしていた。変温動物なので池の水はまだ冷たく、陽光で時々暖めているのだろう。池には鯉も居るが、身体のより小さな亀が来ると逃げていく…亀の方が池の生物相では上位になるらしい。

重文:三重の塔の下でひと休み(また森林浴)、頭上はカエデの葉で覆われている。10mm(35mm判換算15mm)のスーパーワイドなので塔は遠くに見えている。隅々までシャープで、今でも使えるレンズだ(やはり高級レンズ、Nikonも快調な時代)。持っているDXボディの一番新しいのがFuji finepix S5pro(2007年)だが新しいボディならもっと良い画像が出せるのかも知れない、しかし一眼レフの時代は終わっているのとNikonの全盛時代も終わっている。

午後は隣の(車で10分程度)岩船寺に到着。こちらはアジサイ寺として有名なので更に観光客は多い。しかし残念ながらアジサイは全体としては三分咲きと言ったところで、あと7-10日後が良さそうに思う。

重文:三重の塔を正面にアジサイ園を見ると、早生の花は咲いているが(多くが新しい品種)奥の在来種の花はほとんど咲いていない。寺も気を使って早生から晩生まで色々な品種を植えて、なるべく長く花を楽しんでもらおうと努力しているが今回は早すぎたようだ。浄瑠璃寺の自然を生かした庭園造りと対照的に、こちらは人工的に庭造りをしている。手前の開花しているアジサイは地面ではなく鉢に植わっていて、別の場所で育てて、季節になるとここへ持ってくるのである。

始めてのフィールドワークだったが(ボディを買ったのはずいぶん前)キットレンズではなく、新しくワイドズームをつけて正解の出仕であった。来週も別のカメラセットで岩船寺を訪問する。