Tokina AF20-35mm3.5-4.5

多忙につき更新できなかったが、今日は大雨アトリエに缶詰めとなる。そこで先般5,500円で購入したフィルム時代のTokina AF20-35mm3.5-4.5デッド品(撮影は来てすぐしていた)を見てみよう。コンパクトで軽く実用的には良さそうな感じである→当時のトキナーレンズはレンズ先端がオレンジ色のラインで、現在の金線よりは良いと思う。

20mmF5.6、開放f3.5では甘くて使いものにならず(特に周辺)、最低F5.6、できればF8で撮りたい。しかし大曇りの条件で思ったよりはよく写る。 下は切り出し、まず合格だ...晴れればコントラストが上がり更に見栄えがするだろう。

 

次は35mmF4.5...開放から使える写りだ。SONY α900のAWBのためだろうが温色に寄る。  下は切り出し、20mmより良い。

 

35mmf4.5近接、これも良好(ただし後のレンズに比べるとAFは遅い)。 下は切り出し、まずまずといったところだ。

しかし周辺部を切り出すと、最近では見かけなくなったコマフレアが盛大に出現する...蝶がとんでいるような白いフレア。昔のスーパーワイドズームの限界なのだろう。でも絞りを開けて周辺が流れたりコマが出たり、中央がしっかりしておれば面白い絵作りになるのではないかとも思う。

 

例によって20mmF5.6/1mでの撮影...樽型の歪曲が見られる。これは明らかな欠点で直線的なものを含む被写体では要注意だろう。  下は切り出し、さすがにボケ味は良くないが、ピントや立体感は現代のレンズと変わらない。35mm判フルフレームの余裕でもある。

35mmF5.6での近接...周辺部を見ると深度はずれの後ボケに収差ボケが混ざって使い方によっては面白い(elmar 35mmF3.5などと同じ)だろう。