SUPER-ANGULON 21mm

f:id:xnagy:20220203192208j:plain

今回はちょっとしたお遊び…SUPER-ANGULON 21mmF4(1959) & F3.4(1968)+ボディM10で撮り比べた。どちらも往年の名レンズで、M10で使えるための実験である。

f:id:xnagy:20220203192228j:plain

SUPER-ANGULON 21mmF3.4、絞り開放…M10のLV撮影、これなら露出は幕面で計られるため一応適正となる。全体に地味なのはボディ設定がそうなっているからで、右側のマゼンタ被りはソフトウェアで矯正できる範囲だがあえてそのままとした。

上の中心を切り出すと21mmレンズとしては現役フィルム時代と変わらずシャープである。周辺はさすがに甘くなるが1-2段絞るとelmarit21mmF2.8/1stあたりと変わらなくなる。歪曲収差や色収差も見られず名レンズの評価は変わらない。

f:id:xnagy:20220203192244j:plain

 

f:id:xnagy:20220203192534j:plain

次に同じ条件で、更に古いSUPER-ANGULON 21mmF4を試してみた…フィルム時代はこちらの方が良い(中央部)結果であったが、周辺画質がかなり落ち込み、どうした訳か露出もオーバーになった。

しかし中央部切り出しでは露出問題は別として充分にシャープで、これもF8でなら使えるレンズと言えよう。ものぐさな私としてはソフトで触って画像を整えたり、LV撮影にしたりは面倒なので(通常撮影では測光はレンズ後端の突出により計ることができない)実用にすることはないが、このようなことが好きな人のためにあえて掲出した。もしスーパーワイドを使うなら、ボディ設定にあるelmarit21mmF2.8/1stか、デジタル対応しているVoigtlander SWH15mmF4.5-IIIやvoigtlander HELIAR-HYPER WIDE 10mmF5.6、super-elmar18mmF3.8などを使うことになる。Zeiss Biogon 21mmF4.5ZMやAVENON 21mmF2.8L、Voigtlander ULTRON 21mmF1.8などもボディのレンズポジションをうまく設定すれば使える。

f:id:xnagy:20220203192554j:plain