なぜか短命に終わったコシナVoigtlander ULTRON28mmF1.9をテストした。以前にM9でも簡単テストをしたのだが、アスフェリカルのこのレンズが特に欠点もないのにVoigtlander ULTRON28mmF2(球面・現在も売っている)に交代したのが不思議であった。たしかにフィルム時代のM6でテストしたときはF1.9に比べてF2の方がシャープ感が増したが、M9でのテストではF1.9の方が結果が良かった=周辺部の崩れ。今回はもう少し厳密に、そしてLeica M Typ262に付けて試験してみた。
午後の逆光状態での撮影(F4/elmarit28mmF2.8/4thポジション)...開放では中央部は良いとしても、さすがに周辺が緩い(流れは見られない)。しかしF4まで絞ると全面にピントは来てelmarit28mmF2.8/4thのF4と比べても遜色はない。さらに絞っても少しずつ良くなるがそれはF8までで、F11ではエッヂが丸くなる。
逆光で、elmarit28mmF2.8/4thより明らかに良好、光芒は出ているが結像はびくともしていない。F5.6
F5.6でのいつもの撮影…開放値が明るいのと関係があるのか?同じF5.6でも各F2.8レンズよりボケ方が大きい。
上の中央部切り出し…これもLeica M Typ262としては立体感が感じられる(M9/M-E220なら更に良くなるかも知れない)。Voigtlander CS28mmF3.5と共にVoigtlander ULTRON28mmF1.9もLeica M系ボディに使えそうな印象だ。こちらは周辺の崩れを気にしなければ(筆者は気にならない範囲だ)F2.8レンズに比して絞りを1段開けられる強みがある。