我が友、RICOH GR28mmF2.8L

今回は、今後使っていくであろう一眼レフのもう一方のRFデジタルカメラLeica Mについてのちょっとした実験である。今春桜を撮りにLeica MEで撮影したところ、「老後はLeicaで」は甘い考えで、視力が落ちていて距離計でのピント合わせに難儀をした。とは言え1998-2005年の間、Leicaだけでシゴトをしたこともあり、またLeicaのデジタルボディや多数のレンズを持っている都合もあり、気を取りなおしてノンビリ撮影の時に使おうと思い直している次第である。そうなると純正レンズとなりそうだが、Leica時代に一番多く使ったRICOH GR28mmF2.8Lを、やはり今持っているLeicaの中では最も多く使うはずのM10と組み合わせてみることになった。RICOH GR28mmF2.8Lの良さは小型軽量、限定生産のために造りが良いことなどであって、画質がelmarit28mmF2.8系統より優れているということではない。当時elmarit28mmF2.8ASPH以外はレンズ鏡胴によりファインダーが大きく遮られ、思わぬものが右下に写っていたりすることがあるので、RICOH GR28mmF2.8Lとminolta G-ROKKOR28mmF3.5Lがフィールドワークの主力となったのだ=elmarit28mmF2.8ASPHはフィルム時代の末期に出たため手遅れ。そしてminolta G-ROKKOR28mmF3.5Lは後玉が出っぱっているためLeicaデジタルでは周辺がダメ/もちろん今なら本当はASPHが一番だ。それでも日本中をLeicaと共に旅したRICOH GR28mmF2.8Lに愛着が強い。今回の復活でもフードはオリジナルのラッパ型ではなく、汎用のスリットフードにしたのも画面(要するにファインダー)がスカッと見えるという考えからである。

さてやはり玄関前での撮影、レンズポジションは色々試したが大差なく、ここではsummicron 28mmF2である。elmarit28mmF2.8ASPHポジションでは周辺光量が多少落ちる。薄曇り/F5.6/AWB/コントラスト+1/あとはデフォルト。さすがに良く写る。LV撮影なら評価測光になるため露出に気を使わなくて良いが、面倒なので特別な場合(例えば28mmより広角レンズ使用)を除きファインダー撮影とする。下はピントを合わせた部分を切り出しした。直線的なものしか合わせにくいのと風で真ん中の枝に合わせている(約1m)。ピントの合った部分はやはり良い…スナップ距離~無限遠ではNikonCanonのズームレンズよりかなり良い結果だろう。さていつまで使えるか…CCD Leica M9も捨てがたい特性があり、ボディ機能が発達した今でも「写真はレンズ」と思われてならない。