大仏殿の裏側へ回る道の途中に誰も歩いていない階段があった。緑が美しいのと今まで登ったことのない坂なので、行ってみることにした。
坂の上には一軒の茶店があり、観光コースでないためか休業していた(シャッターが半開きなので中で何か仕事はしている)。たぶん観光シーズンか土日だけ開けているのだろう。
茶店前の木陰ではスケッチのグループが絵を描いていた。と言っても暑いため筆は進まず、おしゃべりだけが進んでいる=それでイイのである。
スケッチの対象は丘のてっぺんの東大寺鐘楼であった。初めてここへ来たが、毎年大晦日のTV「行く年来る年」で除夜の鐘を僧侶3人がかりで撞いている映像は誰でも知っている。なるほどここか…やはり来て見て歩くことである。