ようやくVoigtlander APO-SKOPAR 90mmF2.8のテストである。2001年の90mmF3.5以来の90mmレンズ、買わないわけにはいかない。いまやレンズ鏡胴部付近の仕上げは本家Leicaを凌いでいる(最近のコシナVMレンズはそのあたりを狙っているようだ)。今回もブラックにしなかったのは、この仕上げがよりエッヂが立つように感じるのと、黒であれば鋭いエッヂに汚れが入って見栄えが悪くなるからである(いまや筆者もLeicaに関してはコレクターと言っていいだろう)。レンズエレメントは39mm径なので、もう少し細くできると思うのだが、往年のtele-elmarit 90mmF2.8/fatに似せたデザインでマニアを狙ってのものだろう…趣味的なモノなのでそれでいいとも思う。
いずれも絞り開放F2.8/ISO160/AWBで7-8m先の木立と無限遠に合わせて撮影した。結果は無限遠の開放が良くてLeica M9であっても素晴らしい解像感である。もちろん中距離も良好だが、こちらはelmarit 90mmF2.8には敵わない。デジタルの場合このような細々とした不定形の木の葉などが難しいのである(なぜかは分からない)。ボディをLeica M10にすれば更に高画質が期待できる。それにしてもコシナの意地には感心する(20年以上前からコシナのLeicaマウントレンズはほとんどすべて"L/VM/ZM"買っているのだが…再確認)…と云うわけで28mmF2-asphも発注した(^_^;)
上の切り出し画像、絞り開放の無限遠撮影はなかなか難易度が高いのである(と最近接)。このレンズの場合中央部だけではなく周辺までキチンと写っている。
2001年のVoigtlander APO-LANTHAR 90mmF3.5と2021年のVoigtlander APO-SKOPAR 90mmF2.8…フード装着時の長さはほぼ同じ。この2本も含めて、愛すべき90mmレンズ群である。