summaron 28mmF5.6/1962

 

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このところ天気が良くなくて、たまの天候回復時にLeica M Typ262を使ってLeica純正・非純正の28mmレンズ(もっとも使用頻度の高い焦点距離)をテストしている。今回はsummaron 28mmF5.6(通称:赤ズマロン=距離スケールが赤い表示となっているため)である。

f:id:xnagy:20210824105732j:plain薄曇りの夕刻、絞り開放F5.6で撮影、AWBを使ってもやや黄色味が残る。しかし暗いレンズとしても開放から使えるため、外で使う分にはそれほど苦にならない。Leica M Typ262となると、M9と異なり高感度もISO800-1600あたりまで使えるのでそれも助けになるだろう。そしてLeica M Typ262には「復刻:赤ズマロン」も出ているので、ボディに28mmF5.6のポジションがあって、どの程度かは分からないが最適化がなされている。

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中央部切り出し、立体感のある描写でまったく問題ない。逆光に弱いため曇った日の撮影に向いている。

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やはり絞り開放F5.6で撮影、薄曇りのため空からの光に反応して少しのハレが見られる(レンズに曇りがあるのではない)。周辺は光量不足と若干の流れが見られるが、F8にすればそれも改善される。

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こちらはM9+summaron 28mmF5.6で10年程度前に撮影したもの…ここで発見!他のレンズも含めて再テストしていたのだが、M9系とM240系、M10とではセンサーも異なり、マイクロレンズも違うため、ワイドレンズの場合M9時代のテストと結果がそうとう違うことを発見したのである。そのためレンズテストの結果は慎重に検証することになる=おおむね非純正レンズの結果はM9より純正レンズと比して良くない。純正レンズは当然に問題はないため、実撮影は純正を優先する。