山中を10分程度(平地なら5分)歩くと、小さな鞍部にまた「観音寺」の看板が…しかしまだ何も見えない。
鞍部を越えた場所に狭い平地があり、ついに観音堂があった。元はおそらく寺があったのだろうが、今はこの小さなお堂だけだ。しかし地区の人によって掃除や供え物はされている。村の裏山にあたるので、地区のそこここから三本の踏みわけ道がお堂へ来ている。
元へ戻る…竹林の隙間から、この町唯一の居住型の介護施設(カソリック系)が見えていた。聖観音と聖母マリア、ここがそんなことで選ばれたような考えがふと浮かんだ。筆者も動けなくなったらここに入ることになるだろう。
そして竹林が途絶えると藪、藪。道は微かに判別できるが藪は肩の高さまであり、足元はまったく見えない。高台の乾いた場所なのでマムシやヒルの心配はないが、蜂などの毒虫遭遇の危険性はあるため注意せねばならない。そしてまた舗装された山道へ戻った。