TAMRON SP90mm/F2.8Di

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昨日、小雨の夕刻撮影した。私の持つ唯一のEF望遠レンズ=望遠域は24-105mmの望遠端あたりで充分こと足りる(まさかの時のためにSIGMA 70-300mmは持っているが使ったことはない)が、正確な寸法や比率を再現するためにこれを持っている。1979年から今にいたるまで改良を加え続けて第一線のレンズであるTAMRON SP90mmの今のモデルである。それまでレンズメーカーの製品は価格は安くても純正レンズに比べると落ちるという風評(もちろん大部分は本当のこと)を覆して大ヒットレンズとなった。マクロレンズと言うと接写に強いと語られるがテレセントリックレンズ (←このサイトの説明どおり)であることが重要である。近寄るだけならヘリコイドを繰り出すだけで良いのだが、複写やモノの正確な記録には、このような性能が求められる。もちろん実際には使わないとしても普通撮影でも良い結果が期待される。

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庭の小さな花の野草(F4で1/2倍に近い撮影)…AF速は遅めだがキレイに写せる。

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普通撮影:絞り開放F2.8で撮影…開放からしっかりと周辺までピントが来る(予想通り像面の平坦性は高い)。周辺光量が少し落ちるがF4で解消する。前ボケは自然だが、無限遠の後ボケは二線ボケとなり、あまりキレイではなく、風景などの場合はある程度絞って(F8)ボケ量を小さくすると二線ボケは見えなくなる。

下は上の写真中央を切り出したもの…雨戸あたりに小さな白点が見えているが、落ちてくる雨粒が解像しているのである(SS.1/1000)。開放でもここまでピントが来る。まず名レンズの誉れは衰えていないと思った。

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