沖島資料館

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倉庫群を過ぎて村の中に入ろうとすると、元あった資料館がなくなっていた。春に来たときは「閉館」となっていたが、ついに持ち主(非在住)が老朽化に対して(去年の台風で、もし倒れたら軒を接する他の家に迷惑がかかるとの懸念)処置をとったと云うことだ。元々網元格の家で、不在となったあと沖島の民具や文書を収集・保管して、区長の管理のもと公開していたのだが、区長も高齢となって管理しきれなくなったのかも知れない…すぐ背後は埋立前の元の浜で二階から魚見をした(以前に区長に案内して貰った)のである。近所の人に尋ねると資料は別の場所に保管しているとのこと、一安心である…また公開を再開して欲しいものだ。他にも無住の家はたくさんあり(離島はどこでもそうだ)壊さないと危ない廃屋も多い。しかし離島では人手足りず、職人もいないため、どうしても本土からの通いとなり、解体費用が多くかかることになり、放置されているケースもあるのである。

漁村のため狭い平地に家がギッシリ建っている。歩くと見慣れないモノが…滋賀県の「飛び出し注意」の看板を加工したようだが、沖島には車は1台もないし、そもそも狭くて通れない。よく見ると、何かの工房が空き家に入ったらしい(たぶん通いで来ている、これは看板の代わり)。離島振興法の適用後に予算だけではなく宣伝も効いているのか、本土から少しずつ人が入ってきているようだ(移住者はまだ少ない)。

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