桃取港

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連絡船待合所の前の観光看板だいたい港の右上の小学校から地図の左下までが桃取の街並みだ。真ん中のコブのような半島付近に居宅は集中しており、両方の外側は仮住まいの家や漁具小屋、水産加工場などである。狭いように見えるが、端から端まで歩き、村中をグルグル回ると5時間たっぷりかかった。歩くだけではなく、写真を撮りつつ(今回は670カット)聞き取りをしながらのため時間は倍ぐらいかかるだろう。

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待合室の前には広い自転車置き場がある。これは本土と近接の離島にはよく見られる光景で、町のあちこちから港に自転車やスクーターで集まってきて船に乗り、本土へ通勤・通学・買い物などに出かけられるためである。この日は日曜のため台数は少ないが、平日ならここが一杯になる。皆が集まる場所なので町の公報板もここにある。

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ふと港の片隅を見ると不思議な光景に出会う(このあとあちこちで見かけた)…確かめた訳ではないが、どうも定置網系の浮子(あば)のように思われる。つまり「浮き」で、海に網を立てて網が沈まないようにする漁具である。昔は木で造られていたが、その後プラスチックに変わり、それが昨今のマイクロプラスチック問題に刺激され、木に戻ったのだろう(薪にしなくなったため間伐材はいくらでもある)。そう言えばプラ製の浮子は見かけなかった。